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小田原市 工場跡地から有害物質テトラクロロエチレン 井戸水調査

  • 2022年2月15日

神奈川県の小田原市と二宮町にまたがる精密機械の工場跡地の地下水から、法律の基準値を大幅に上回る有害物質「テトラクロロエチレン」が検出されました。小田原市によりますと、これまでのところ健康被害は確認されていないものの、生活用水として井戸水を使っている住宅もあるということで、市などは周辺への影響について調査しました。

「テトラクロロエチレン」最大で基準値の410倍

環境基準を超える有害物質「テトラクロロエチレン」が検出されたのは、小田原市と二宮町にまたがる精密機械の元製造工場の地下水です。

工場は、12年前の2010年まで稼働していましたが、その後別の所有者の敷地になり、去年11月に工場を取り壊すために敷地の地下水を調べました。
その結果、15地点のうち5つの地点で、法律の基準を大幅に超えるテトラクロロエチレンが検出されました。
検出の値は、最大で基準値の410倍の濃度で、複数の地点では、テトラクロロエチレンが分解して作られる別の有害物質も法律の基準値を超えて検出されたということです。

工場跡地周辺の井戸水は

神奈川県と小田原市では、基準値を超えるテトラクロロエチレンを含む井戸水などを、長期間飲み続けると、がんになるリスクが高くなるとされているとしていて、小田原市は影響を調査するため、市の職員2人が14日、工場跡地近くの複数の住宅を訪れ、井戸水を採取しました。

飲み水としては、最近使っていないですが、ちょっと手を洗うこともありますから不安はあります。細かいとこまで検査してもらえればありがたいと思います。

 

調べていただいた方がこれから安心です。災害があると井戸を使うようになるのではないかと思っていて、できれば汚染がなく使えればいいなと。

これまでに健康被害の報告なし 調査の結果は

小田原市によりますと、これまでのところ健康被害は確認されていないということですが、生活用水として、井戸水を使っている住宅もあるため、神奈川県と小田原市は、2月、23か所の井戸の水を採取して、成分を分析しました。

小田原市環境保護課 葛西耕平主査
「脱脂剤として使われていた物質で、油を取り除くもの、ドライクリーニングとかでよく使われていました。過去の調査では検出されていないですが、周辺の井戸の所有者に対して地下水の調査を実施して改めて安全の確認をさせていただくという動きになっています。もし飲用に使っている場合には、調査の結果が出るまでは飲用を控えていただくことを市からお伝えしています」 

調査の結果、いずれの地点でも「テトラクロロエチレン」などの有害物質は検出されなかったということです。
県と市は今後、跡地の所有者に対して有害物質が周辺に漏れ出さないような対策を求めるほか、周辺の井戸水を定期的に調査することにしています。

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