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オミクロン株「BA.2」症状や特徴は?ゲノム解析でわかったこと

  • 2022年2月8日

オミクロン株の一種で、海外の一部で広がっている「BA.2」という系統のウイルスの特徴はどんな点にあるのか。ゲノム解析を通じて見えた従来のオミクロン株との違いや、症状などについてわかったことをまとめました。

「BA.2」ゲノム解析でわかった違い

東京医科歯科大学の武内寛明准教授は、海外の一部の国で広がるオミクロン株の系統の1つ、「BA.2」に感染し、この病院で治療を行った患者のゲノム解析を行い、日本で主流となっているオミクロン株、「BA.1」との違いを分析しました。

「BA.1」…日本で主流になっているオミクロン株
「BA.2」…海外の一部の国で広がるオミクロン株の系統の1つ

その結果、ウイルスが人間の細胞と結びつく鍵となる「スパイクたんぱく質」に、従来のオミクロン株と同じく、30か所以上の変異があったものの、変異箇所が相当数異なっていたということです。

図の上段が「BA.1」、下段が「BA.2」です。紫色などが変異している箇所です。

詳しく見ると、「BA.1」と「BA.2」ともに、アルファ株と同じ「N501Y」の変異、オミクロン株の感染力の強さに影響を及ぼすことが最近の研究で分かってきた「H655Y」の変異は、いずれもあります。

一方で「BA.2」には、図の下段左側の「T19I」のように、図に赤枠で示した「BA.1」にはなかった変異か所も9か所、確認されました。

「BA.1」「BA.2」…「N501Y」「H665Y」の変異あり
「BA.2」…「BA.1」にない9つの変異箇所を確認

武内准教授は「変異箇所が異なる場所に、『BA.2』の感染伝播性の優位性を決める変異があるのではないか」として、それぞれの違いを慎重に見ていく必要があるとしています。

さらに、解析を行った患者は、65歳未満で軽症だったものの、海外への渡航歴がなく、感染経路が分からず、市中感染の疑いがあるとしています。

東京医科歯科大学 武内寛明准教授
「『BA.2』の市中感染の始まり、それに近い状況が起きつつあり、オミクロン株による第6波の収束に影響を与える可能性が否定できない。第6波を長引かせないために新たな変異株の市中流行を食い止める必要がある」

ゲノム解析で「BA.2」感染が判明 その症状は

「BA.2」の症状についても新たな情報です。国際医療福祉大学のグループは、オミクロン株の系統の1つ「BA.2」に感染した22人を診療した結果について発表しました。
発表によりますと、グループは、国際医療福祉大学成田病院で去年12月2日から1月15日までに新型コロナウイルスへの感染が確認された92人の検体をゲノム解析しました。

その結果、およそ94%にあたる86人からオミクロン株が検出され、このうちの22人はオミクロン株の「BA.2」だったということです。
22人のうち、18人は成田空港などの検疫での感染確認で、4人は発熱外来を受診して感染が確認されました。

ほとんどがワクチンを2回接種していて、重症化リスクのある人もいなかったということですが、3人は無症状、19人はのどの痛みやせきといった軽症だったとしています。

国際医療福祉大学ゲノム医学研究所 辻省次所長
「『BA.2』の感染力は強いと言われているので、感染防御は積極的に行う必要があるが、調べた22人では3人が無症状で19人が軽症と 中等症以上の方はいなかった。現在感染が広がってる『BA.1』と症状として大きな違いはなく、治療方針自体に変わりはないのではないか」

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