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千葉県 コロナ感染の妊婦 入院調整システムで遠方の病院の受け入れも

  • 2022年2月4日

新型コロナウイルスの感染急拡大にともない妊娠している人の感染確認も相次いでいます。医療がひっ迫する中、千葉県は感染した妊婦を受け入れることが可能な病院を迅速に搬送するシステムを整備して命を守る取り組みを進めています。その仕組みや運用状況です。

急拡大 妊婦の感染確認も増加

オミクロン株の新型コロナウイルスの感染急拡大にともない妊娠している人の感染確認も相次いでいます。
千葉県によりますと、1月、感染が確認された妊婦は、千葉県内ではおよそ80人で、特に中旬から増加しているということです。

感染した妊婦 病院では緊急の対応

感染が急拡大する中、出産の現場は、特別な対応を迫られています。中核病院として、感染した妊婦を受け入れている千葉大学病院では、出産の際は、肺に長時間、負担がかかることなどを考慮して帝王切開で対応しています。さらに赤ちゃんは、陰性が確認されるまでは、別の部屋で過ごします。

妊婦は出産した後、通常1週間ほど入院しますが、産科にあるコロナ専用の病床は2床しかなく、出産を控えた自宅療養中の妊婦も増えているため、2泊ほどで一般のコロナ病棟に移す緊急の対応を取らざるを得ない状況になっています。

千葉大学病院 周産期母性科 生水真紀夫医師
「産後ケアが重視される時代にこうした対応は妊婦や家族にとって好ましくないが、対策にも限界があり、やむを得ない状況になっている」

感染した妊婦の入院調整を迅速に

千葉県では、去年8月、柏市で、感染した妊婦の入院先が見つからず赤ちゃんが亡くなったことから、受け入れ可能な病院に迅速に搬送するため、病院の間で妊婦の症状などの情報を共有する新たなシステムを整備しています。その仕組みです。

システムでは、妊婦の症状などの情報を入力すると病院の間で一斉に共有されます。そして、それぞれの病院が受け入れ可能かどうかなど、調整状況をリアルタイムで把握できるということです。

これまで、妊婦の受け入れ先探しは、地域で見つからない場合は、専門のコーディネーターが県内全域の病院に電話で個別に問い合わせていたため、調整に時間がかかるケースもあったということです。

システム活用で遠方の病院へ緊急搬送された事例も

千葉県では1月、感染が確認された妊婦のうち5人の妊婦が地域の病院で受け入れ先が見つからず、新たなシステムを活用して遠方の病院に緊急搬送されたということです。

また県は、自宅療養中の妊婦の容体や胎児の心拍数などを遠隔で把握できる機器を去年秋から地域の中核となる病院に配備していますが、このうち千葉大学病院では、現在、予備を除いて8台すべての機器を自宅療養中の妊婦に貸し出している状況だということです。
 

生水真紀夫医師
「いま、妊婦の受け入れ件数は第5波の4倍から5倍となっていて相談も圧倒的に多い緊急事態だ。システムはうまく稼働しているのでスタッフ全員で頑張っていく」

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