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オミクロン株 感染者数のピークは? 急拡大し急激に減少するのか?

  • 2022年2月3日

オミクロン株は、当初、感染が急激に拡大した後、急激に下がるという観測もありましたが、先に感染が拡大した沖縄の様子をみると、感染が下がるペースはゆるやかです。感染の拡大は続くのか、そしてピークは見えてくるのか。今後の見通しや注意点についての専門家の見方など、現時点での情報をまとめました。

“増加速度は鈍化も感染拡大続く”

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、2月1日までの1週間の新型コロナの新規感染者数は、関東地方では前の週と比べて、東京都で1.59倍、神奈川県で1.81倍、千葉県で1.53倍、埼玉県で1.57倍、群馬県で1.52倍、茨城県で1.57倍、栃木県で1.43倍と、いずれも増加しています。

全国では、前の週と比べ1.54倍と、増加のペースはやや下がりましたが、感染拡大が続いています。

感染状況について専門家会合は、一部の地域で減少傾向や上げ止まりになっているものの、検査での陽性率の推移などから全国で「今後も増加速度は鈍化しつつも拡大が続くと考えられる」と分析しました。

オミクロン株 感染の減少も急速?

国内で検出される新型コロナウイルスのうち、オミクロン株の疑いがあるウイルスは1月30日までの時点で、全国で99%と、ほぼオミクロン株に置き換わったとみられます。

オミクロン株は、潜伏期間が短いほか、「世代時間」と呼ばれる「ある人が感染してからほかの人に感染させるまでの期間」もおよそ2日と短く、短時間のうちに次々と感染させるため、急速に感染が広がっているのではないかと考えられています。
その分、感染が減少する局面では急速に減少するのではないかという観測もありました。しかし、必ずしもそうとは言えない状況になってきています。

イギリスでは、1週間の新規感染者数が、1月10日前後には100万人を超えたあと、1月18日までの1週間はおよそ67万4000人と、前の週と比べておよそ40%減少しました。
しかし、その後は、ほぼ横ばいが続き、2月1日までの1週間でも63万8000人余りとなっています。

沖縄 減少のスピードはゆるやか 高齢者接種が重要に

国内で先に感染が拡大した沖縄では、これまで1日の感染者数が最も多かったのは、1月15日の1829人で、そのときの感染者数を人口10万人あたりでみると、700人近くとなっていました。
その後、やや減少していますが、2週間以上たっても人口10万人あたりの感染者数は400人以上で、デルタ株が広がった2021年夏のピークより多い状態が続いています。
感染が急拡大したスピードと比べて、減少のスピードはゆるやかになっています。

厚生労働省 専門家会合 脇田隆字座長
「沖縄県の状況を見ると、若年層を中心とした飲食の場面での爆発的な感染は収まりつつあるが、その後、高齢者や子どもで感染が継続している。去年の『第5波』の際にはワクチンの効果で高齢者に広がらず、流行が急速に収まったが、今回はブースター接種が進んでいない。高齢者に追加のワクチン接種を加速して進めていくことが非常に重要だ」

厚生労働省の専門家会合は、沖縄県では、全体では減少傾向になっているものの、70代で増加が続いていて、入院するケースや介護施設での感染者も増加していると指摘し、今後、他の地域でも同様の傾向が見られる可能性があるとしています。

専門家 今後 死亡が増えるおそれも

海外の感染状況に詳しい東京医科大学 濱田篤郎 特任教授
「オミクロン株は重症化しにくいとされるが、感染者が増える中で、重症化して死亡する人も一定程度出ている。いま、アメリカでは毎日2000人以上が亡くなっていて、致死率は0.5%ほどになり、インフルエンザよりは明らかに高い。
死者数のピークが感染者数のピークより遅いのはこれまでの感染拡大でも経験していることで、日本でも今後、増えるおそれがある。感染が拡大すると重症化する人も増えることを考えながら対策を取ることが大切だ」

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