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ワクチン3回目 自衛隊の大規模接種はモデルナ 有効性や副反応は

  • 2022年2月3日

新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続く中、3回目の接種を希望する人を対象に、モデルナのワクチンを使用した自衛隊による大規模接種が、東京の会場で始まりました。自衛隊の大規模接種で今後、拡大される接種枠や予約などの詳細、さらに2回目までとは異なるメーカーのワクチンを使用する「交互接種」の有効性や副反応についての現段階の情報と合わせてまとめました。

コロナワクチン3回目 自衛隊の大規模接種が開始

自衛隊による大規模接種は東京と大阪で行われることになっていて、このうち東京では大手町の合同庁舎を会場に1月31日から接種が始まりました。
自衛隊の大規模接種ではモデルナのワクチンが使われ、接種の対象になるのは、18歳以上で、3回目の接種券を持っていて、2回目の接種から6か月以上が経過している人です。

接種を受けた44歳の男性
「子どもが通う小学校でも感染者が増えていて、登下校に付き添っているので不安を感じています。自治体の接種は自分たちの年代はまだ対象になっておらず、なるべく早く受けたいと思って予約しました」

ファイザー・モデルナ「交互接種」の有効性は

3回目の接種では、2回目までと異なるメーカーのワクチンを使う「交互接種」も行われます。交互接種をした場合、有効性はどの程度あるのでしょうか。

厚生労働省によりますと、アメリカで18歳以上の400人余りを対象に行われた研究では、モデルナとファイザー、それにジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを組みあわせて接種し、ウイルスの働きを抑える中和抗体の変化を調べました。

このうち、日本で承認されているワクチンを見ると、3回ともモデルナを接種した場合は3回目の接種から15日目の中和抗体の値が接種前に比べて10.2倍に、3回ともファイザーを接種した場合は20倍にそれぞれ上昇したとしています。
一方、2回目までファイザーのワクチンを接種した人が、3回目でモデルナを接種すると中和抗体の値は接種前の31.7倍に、2回目までモデルナを接種した人が、3回目でファイザーを接種した場合は11.5倍にそれぞれ上昇したとしています。

日本では、モデルナで3回目の接種をする場合、2回目までの半分の量で接種することになっていますが、3回目に半分の量のモデルナで交互接種を行った場合の有効性に関するデータについて、厚生労働省は現時点で示していません。

「交互接種」副反応についての報告は

アメリカの研究グループは、3回目の追加接種で、それまでとは異なるワクチンを使っても、接種後の副反応とみられる症状はいずれも2回目までと大きな違いはなかったと報告しています。

アメリカのベイラー医科大学などのグループは、ワクチンを接種済みのおよそ450人を対象に、追加接種でファイザーやモデルナなど異なるワクチンを接種した際の症状などについて詳しく調べました。そして1月、医学雑誌の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に分析結果を発表しました。
なお、現在、モデルナの追加接種は2回目までの半分の量となっていますが、今回の研究では2回目までと同じ量で接種した場合のデータとなっています。

いずれも56歳以上の分析で、副反応とみられる症状は次の通りです。

3回ともファイザーのワクチンを接種した26人の結果です。
▽注射した部分の痛み 85%、▽けん怠感 77%、▽頭痛 50%、▽寒気 15%、▽発熱 8%などでした。

2回目までファイザーのワクチンを接種して、3回目にモデルナのワクチンを接種した25人の結果です。
▽注射した部分の痛み 72%、▽けん怠感 56%、▽頭痛 52%、▽寒気 28%、▽発熱 8%などでした。

3回ともモデルナのワクチンを接種した25人の結果です。
▽注射した部分の痛み 76%、▽けん怠感 76%、▽頭痛 44%、▽寒気 40%、▽発熱 16%などでした。

モデルナのワクチンを2回接種して、ファイザーのワクチンを追加接種した29人の結果です。
▽注射した部分の痛み 62%、▽けん怠感 62%、▽頭痛 48%、▽寒気 3%、▽発熱 3%などでした。

グループは、まだ対象となった人数が少ないとしたうえで、いずれの場合でも、ほとんどは軽症から中等症で、予想外のものはみられなかったほか、2回目までに接種したワクチンの種類によって明らかな傾向の違いはみられなかったとしています。

自衛隊の大規模接種 東京会場の枠をさらに拡大

自衛隊の大規模接種の予約は、専用のウェブサイトや電話で、毎週月曜日の午後6時から翌週の1週間分が受け付けられます。
2月7日から13日までの1週間の予約については、1万5120人分の接種枠が、受け付け開始から15分ほどで埋まったということです。

こうしたなか、防衛省は東京会場について、東京・大手町の会場の別のフロアも使用するなどしてさらに接種枠を増やすことを決めました。
具体的には、2月7日以降、1日あたり2160人に増やすとしていた計画を拡大し、2月8日と9日は4080人、2月10日からは5040人にまで増やすということです。
2月8日以降の増えた接種枠の予約は、4日午後6時から、専用のウェブサイトや電話で受け付けます。

防衛省は、電話はつながりにくくなることが予想されるとして、ウェブサイトからの予約を呼びかけています。

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