1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. コロナ感染者最多 救急搬送困難や自宅療養者が急増 影響の見通しは

コロナ感染者最多 救急搬送困難や自宅療養者が急増 影響の見通しは

  • 2022年1月19日

「コロナの感染者の増加に伴い、搬送が困難な事例は急激に増加している」
新型コロナの感染が急拡大するなかで影響が見えてきています。救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」が過去最多になったほか、自宅療養者も急増しています。感染者数の増加やその影響など、今後の見通しについて専門家に聞きました。

新型コロナ感染確認が過去最多の3万人超

新型コロナウイルスの新たな感染確認の発表は、18日は全国で32197人となりました。1日に発表される新たな感染者数としては、「第5波」のピークだった去年8月20日の2万5992人を上回り、過去最多となりました。
感染の急拡大は、感染者数のみならず救急搬送や自宅療養者の数にもあらわれてきています。

救急「搬送が困難な事例」過去最多に

総務省消防庁は患者の搬送先が決まるまでに病院への照会が4回以上あったケースなどを「搬送が困難な事例」として、県庁所在地の消防本部など全国の52の消防機関の報告をもとに毎週、とりまとめています。
それによりますと、1月16日までの1週間では、前の週の1.4倍の4151件と、これまで最も多かった去年8月の第2週の3361人を上回り、過去最多となりました。
このうち新型コロナの感染が疑われるケースは1031件で、前の週の1.9倍に急増しています。

1都3県の状況をみますと、東京都が2149件、横浜市が209件、千葉市が206件、さいたま市で158件などと都市部で多くなっています。
新型コロナウイルスの感染拡大前にあたる令和2年の同じ時期と比べると、東京都が3.4倍、さいたま市が3.2倍、横浜市が2.9倍、千葉市が1.8倍などとなっています。

総務省消防庁は「コロナの感染者の増加に伴い、搬送が困難な事例は今月に入ってから急激に増加している。状況がすぐに改善するとは考えにくく、今後の状況を注視していきたい」としています。

都内 自宅療養者1万人超に急増

感染の急拡大で自宅療養者数も増加しています。東京都内の自宅療養者数は18日、前日から2500人余りの増え1万3338人となりました。
都内で、新型コロナウイルスの感染が確認されて自宅療養中の人は、年明けの1月1日まで2か月あまりにわたって100人を下回っていましたが、感染の急拡大にともない一気に増加しました。

都内の自宅療養者が1万人を超えるのは、去年夏の第5波以来の水準で、第5波では、去年7月31日に、はじめて1万人を超え、ピークの8月21日には、2万6409人にのぼりました。

オミクロン株 自宅療養で家族感染の懸念

第5波の時は、医療提供体制がひっ迫したため入院先が見つからず、自宅療養を余儀なくされた人も増えたほか、体調が急変して自宅で亡くなるケースも相次ぎました。
感染力が強いとされる今回のオミクロン株では、自宅療養中の人から家族に感染するケースがいっそう懸念されています。

都は、宿泊療養施設を拡充して利用を促すとともに、自宅療養中の人の健康観察を行うフォローアップ体制や、医師会と連携した往診の体制の強化などを進めています。

“感染は拡大の途中 多数の同時感染による影響も懸念”

厚生労働省の専門家会合のメンバーで国際医療福祉大学の和田耕治教授は、「いまは感染拡大の途中で、感染がさらに大きく広がれば、医療がひっ迫する事態も考えられる」として注意を呼びかけています。

〇感染拡大の見通しは
実際に感染してから感染者数が報告されるまでにはタイムラグがあるので、18日に発表された数字は、年末年始の休みのあと、3連休にさしかかったころの感染状況を反映していると考えられる。感染拡大はまだ途中で今後さらに増えていくことを想定しないといけない。

〇医療への影響は
オミクロン株は特に50歳未満の世代で、入院や重症化する割合が低くなる傾向があるが、特に高齢者では一定程度、重症化リスクがあると思われる。感染がさらに広がり、高齢者の感染が増えれば、これまで以上に亡くなる人が出てしまったり、医療がさらにひっ迫したりすることも考えられる。

〇影響を抑えるには
感染者が増えると多くの人が同時に感染して医療や物流、交通に一時的に大きな影響が出る懸念もある。発熱などの症状のある人がどんどん増えてきているが、そうした人たちは、今はほかの人との接触を避けてもらって感染リスクの高い場面をできる限り減らし、感染のピークができるだけ高くならないようにすることが重要だ。

ページトップに戻る