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オミクロン株への免疫は 発症や重症化など防ぐワクチン効果を推定

  • 2021年12月27日

新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」では、ワクチン接種を完了した人でも感染しているケースが報告されています。国内のワクチンの効果について、京都大学の西浦博教授らのグループが海外のデータなどから分析したところ、現時点で発症を防ぐだけの免疫を持っている人は14.8%にとどまるという暫定的な推定結果をまとめました。

続くオミクロン株の感染確認 ワクチンの効果は

オミクロン株の感染が国内でも広がっています。26日の午後9時現在で合わせて58人の感染が確認されています。
また、市中感染に関してはこれまでに、東京都、大阪府、京都府、愛知県、福岡県、広島県で、その可能性があるとされています。

日本国内ではワクチン接種を終えた人は80%近くと高くなっていますが、ワクチン接種を完了した人でも感染しているケースがオミクロン株で報告されています。WHOは、初期段階のデータからはワクチンの効果は下がっている可能性があるとしています。

“発症予防の水準の免疫がある人は約15%”

ワクチンの効果の低下も懸念されるなか、京都大学の西浦博教授らのグループは、海外のデータなどから国内のオミクロン株に対するワクチンの効果を分析し、その暫定的な推定結果をまとめました。

グループでは、mRNAワクチン接種後のオミクロン株に対する免疫の変化を調べたオーストラリアの大学の研究や日本のワクチン接種のデータなどから、国内で、どの程度の人がオミクロン株への免疫を持っているかを推定しました。その結果についてグループの西浦教授は、12月22日に開かれた厚生労働省の専門家会合で示しました。

それによりますと、12月22日時点で、発症を予防できる水準の免疫がある人は14.8%、重症化を予防できる水準の免疫がある人は38.7%、死亡を避けることができる水準の免疫がある人は37.5%という推定になったということです。

西浦教授は、国内のワクチン接種率はおよそ8割となっているものの、オミクロン株に対しての免疫は「第6波」の流行を防ぐには不十分な状態だとみられるとしています。

西浦教授
「海外ではこれまで、ナイトクラブやクリスマスパーティー、ライブで若者を中心に大規模なクラスターが発生して、流行が始まっていた。日本でもそうした屋内でのハイリスクな接触が起こると、クラスター発生のリスクが十分にあると考えている。オミクロン株のリスクについて市民の皆さんや政府、行政が認識を共有してほしい。オミクロン株は極めて短い時間で広がるため医療体制のひっ迫が強く憂慮される。年末年始の帰省や移動に伴うリスクについて皆さんに考えてもらいたい」

3回目のワクチン接種への動きは

政府は、年末年始に感染が急拡大して、医療提供体制がひっ迫することは避けたいと警戒を強めていて、高齢者などへの3回目のワクチン接種や、病床の確保など対応を急ぐことにしています。

また、政府分科会の尾身会長は23日、ワクチンの3回目の追加接種について、高齢者は発症や重症化を予防するため、接種の順番がくればファイザー製やモデルナ製かに関わらずなるべく早い時期に追加接種を受けるよう呼びかけました。 

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