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誕生石が新たに10種類増えます 63年ぶりに改定 加わったのは?

  • 2021年12月21日

新型コロナウイルスなどの影響で宝飾品の売り上げが大幅に減るなか、全国宝石卸商協同組合は、日本ジュエリー協会や山梨県水晶宝飾協同組合と連携し63年ぶりに誕生石を改定して新たに10種類の石を加えると発表しました。

63年ぶりに誕生石を改定

新たに加わるのは、4月は桜にちなんで淡い桜色のモルガナイト。

7月は日本の夏の森をイメージしたスフェーンなどです。

誕生石の一覧はこちら

★印は新たに追加された誕生石

  誕生石一覧
1月 ガーネット
2月 アメシスト ★クリソベリル・キャッツ・アイ
3月 アクアマリン サンゴ ★ブラッドストーン ★アイオライト
4月 ダイヤモンド ★モルガナイト
5月 エメラルド ヒスイ
6月 真珠 ムーンストーン ★アレキサンドライト
7月 ルビー ★スフェーン
8月 ペリドット サードオニックス ★スピネル
9月 サファイア ★クンツァイト
10月 オパール トルマリン
11月 トパーズ シトリン
12月 トルコ石 ラピスラズリ ★タンザナイト ★ジルコン

協会によりますと、日本では63年前にアメリカの宝石業界が定めた誕生石を取り入れましたが、これまでは団体によって誕生石が違っていたため宝飾品業界として統一の方向性を示せていなかったほか、消費者が混乱する原因にもなっていたということです。

宝飾品 新型コロナの影響で売り上げ大幅減に

30年前のピーク時には3兆円を超えていた宝飾品の国内市場は、リーマンショックなどの影響で1兆円を割り込み、去年は新型コロナウイルスの影響で8000億円余りにまで落ち込んでいて、誕生石の改定で消費を喚起するねらいがあるということです。

全国宝石卸商協同組合 望月英樹常任理事
「新型コロナウイルスで暗いニュースばかりですが、誕生石の改定、10石増えるということは非常に明るいニュースだと思います。昔は輝きのある業界でしたが、今では低迷していてまた昔のように輝きを取り戻したいと願っております」

宝飾品業界“需要回復のチャンス”と期待

国内で流通する宝飾品のおよそ3分の1が、甲府市周辺に集まる加工業者やメーカーによって作られています。

宝石職人の内田修弘さんです。メーカーの委託を受けて宝飾品を作っていますが、新型コロナウイルスの影響で去年は売り上げが一時、9割減り、創業以来、およそ60年間で最も厳しい年になりました。

受注が減ると技術の向上や継承も難しくなり産地としての強みも失われるため、誕生石の改定が業界を再び盛り上げるきっかけになると期待をしています。

内田修弘さん
「今の状態が続きますと、非常につらい面がありまして、どんどん仕事が少なくなっていってしまうと、仕事に関わる人たちがみんな仕事がなくなってしまうんじゃないか。そんな心配があります。誕生石の改定によって山梨の産業がですね。もう少し活気づいて元気になっていけたら僕らもうれしいですね」

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