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オミクロン株へのワクチン効果 “モデルナ 3回目接種で大幅上昇”

  • 2021年12月21日

新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」へのワクチンの効果についてアメリカの製薬会社モデルナは、3回接種することで中和抗体の効果が大幅に上昇することを実験で確認したと発表しました。アメリカではオミクロン株が感染者の7割を超えるなど、感染が広がるなか、現時点での研究結果やWHOの見解などをまとめました。

オミクロン株 米では7割超 日本でも影響が

オミクロン株の感染が世界に広がっています。アメリカでは、CDC=疾病対策センターが12月20日、18日までの1週間に、アメリカ国内で新型コロナウイルスに感染した人の73.2%が、オミクロン株によるものだと推定されるという最新の分析結果を発表しました。前の週の12.6%からおよそ6倍に増えました。
また、イギリスでは、オミクロン株の感染が確認された人は、累計で、4万5000人を超え、ロンドンでは、感染者の87%がオミクロン株によるとみられています。

日本国内でも海外から入国した人を中心に、これまでに82人がオミクロン株への感染が確認されています。同じ航空機に乗っていたとして濃厚接触者になるケースも増え、都内では19日の時点で1000人を超えました。

オミクロン株 “ワクチン接種者にも広がっている”

WHO=世界保健機関は20日、記者会見を開き、変異ウイルスのオミクロン株についてテドロス事務局長が警戒を呼びかけました。

WHO テドロス事務局長
「デルタ株よりも著しく速いスピードで広がっているという一貫した証拠がある。ワクチンを接種した人や、感染して回復した人が感染することもあるようだ」

モデルナ “3回目接種で効果が大幅に上昇”

こうしたなか、モデルナは20日、新型コロナウイルスワクチンのオミクロン株に対する効果について、研究室で行った初期的な実験結果を発表しました。

それによりますと、ワクチンの接種を2回受けた人の血液中では、ウイルスの働きを弱める中和抗体の効果が、オミクロン株に対しては従来のウイルスに比べて低下していました。
しかし3回目の追加接種を受けたあとでは、中和抗体の効果は大幅に上昇し、日本やアメリカで3回目の接種に使われる50マイクログラムの接種ではおよそ37倍になったほか、最初の2回の接種と同じ100マイクログラムではおよそ83倍になったということです。

モデルナは、オミクロン株に特化したワクチンの開発は続けるものの、現在使われているワクチンを3回、接種することによってオミクロン株に対して十分な効果が期待できるとして「現時点では、変異ウイルスに対応したワクチンは必要ないと考えている」としています。

オミクロン株とワクチン WHOやアメリカの見方は

オミクロン株については、今回のモデルナに加え、同じく「mRNAワクチン」を製造しているファイザーも3回目の接種を行うことでオミクロン株に対する効果が期待できるなどと発表していますが、WHOの主任科学者のスワミナサン氏は「それ以外のワクチンがオミクロン株への効果がないと結論づけるのは早すぎる」と述べ、ほかのワクチンについても注意深く分析していく必要があるという考えを示しました。

また、アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は15日、変異ウイルスのオミクロン株に対するワクチンの効果は現在使われているワクチンの追加接種によって十分高まるとして「現時点で変異ウイルスに対応した新たなワクチンの接種は必要ない」とする見方を示しています。

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