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AI予測 オミクロン株の拡大で都内感染者が1日3000人超のおそれも

  • 2022年1月13日

新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大が起きた場合、東京都内の感染状況はどうなるか。名古屋工業大学のグループがAI=人工知能を使って予測したところ、場合によっては、1月末には1日当たりの感染者数が3000人を超えるおそれがあるという計算結果となりました。AI予測の結果と現在の感染状況をまとめました。

新規感染者数の動向 下げ止まりから急拡大へ

NHKは各地の自治体で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。
全国では、ことし8月末から新規感染者数が減少し、11月下旬まで13週連続で減少していました。その後、12月2日は0.99倍、9日は1.10倍、16日まででは1.12倍と下げ止まりの状況となっています。

16日までの1都3県の傾向について前の週と比べると、東京都は、1.26倍で、感染者数は少ない状態ですがやや増加しています。1日当たりの新規感染者数はおよそ21人でした。
また、神奈川県は1.47倍で、1日当たりの新規感染者数はおよそ16人、千葉県は1.38倍で、1日当たりではおよそ7人、埼玉県は0.85倍で、1日当たりでおよそ7人となりました。

その後、感染は急増しました。このうち、東京都では、年明けの1月3日に1日の感染確認が100人を超え、12日には感染確認が2198人となりました。都内で1日の感染確認が2000人を超えるのは、およそ4か月前の去年9月4日以来で、1週間前の5日よりも5倍あまり増加しました。

オミクロン株が広がったら…都内の感染状況をAI予測

オミクロン株の感染確認が続くなか、名古屋工業大学の平田晃正教授のグループは、人流のデータや過去の感染状況、それに、現時点で報告されているオミクロン株の感染力やワクチンの効果に対する影響などのデータをAIに入力し、今後の東京都内での新型コロナウイルスの感染の広がりを予測しました。

〇12月16日に始まったと仮定
仮にオミクロン株で感染経路の分からないいわゆる「市中感染」が12月16日、始まったとした場合、東京都内の1日の感染者数は、年が明けた1月末には3000人を超え、2月中旬にはおよそ3700人という計算結果になったということです。

〇1月16日に始まったと仮定
オミクロン株の「市中感染」が1か月後の2022年1月16日に始まると仮定した場合は、2月下旬に2000人を超えるものの、その後は最大でも1日2200人あまりという結果でした。

【追記12月28日】

〇12月25日に始まったと仮定
東京都でオミクロン株の市中感染が始まったのが、12月25日だったと仮定した場合、都内の1日の新規感染者数は、2月中旬におよそ3300人でピークとなる計算となりました。

※東京都では12月24日にオミクロン株の市中感染とみられる感染者が確認

〇1月1日に始まったと仮定
また、2022年1月1日に市中感染が始まったと仮定した場合は、3月上旬に、1日およそ3200人になるということです。

グループによりますと、オミクロン株の感染拡大と人の移動や飲み会などが増える年末年始の時期が重なるとその後の感染が大きくなるおそれがあるということです。オミクロン株の感染拡大がいつ始まるかが、その後の感染状況に大きな影響を与えるという結果になりました。

※AI予測にはデルタ株など、すべての新型コロナが含まれています。

“感染対策で2割程度減らすことは可能”

名古屋工業大学 平田晃正教授
「市中感染の始まりを少なくとも12月後半まで抑えられたことは大きな成果だ。市中感染が12月上旬に始まっていた場合、忘年会シーズンと感染拡大が重なって感染者数はかなり増加していたと思う。これまでの水際対策には効果があったと考えている。AIの予測通りに推移すると、これまでの経験上は大きな波になってしまう可能性がある。ただ、予測は今後の私たちの行動次第で変化するもので、感染対策をしっかりすることで、この数値は2割程度減らすことができると思う。節度を持った行動が大切だと考えている」

政府の新たな対策は

新型コロナの感染の急拡大を受け政府は、ワクチン接種の前倒しなどを盛り込んだ新たな対策をまとめました。3回目の接種については、高齢者などへの接種をさらに前倒しし、ことし3月以降本格化する見通しの一般の人たちへの接種も前倒しする方針です。
また、オミクロン株が子どもに感染するケースも多く見られるとして、政府は、いまは接種対象になっていない12歳未満の子どもへの接種も希望者にできるだけ早く始めるとしています。
政府としては、オミクロン株のさらなる感染拡大に備え、3回目のワクチン接種の前倒しなど新たな対策を着実に実行に移していきたい考えです。

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