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水際対策 成田空港から待機場所へは?帰国者専用の鉄道やバスもあります

  • 2021年12月20日

帰国者や入国者専用の鉄道やバスの移動手段があることは、まだまだ知られていないようです。新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の水際対策で、帰国者などは空港の検査で陰性でも公共交通機関を利用しないよう求められていますが、成田空港と都内を結ぶ専用の鉄道やバスの利用は低調です。専門家はさらなる周知が必要だと指摘しています。

どうする待機場所への移動手段

海外からの帰国者や入国者は、滞在先の感染状況に応じて指定された宿泊施設に一定期間とどまる「停留」が求められますが、年末にかけて帰国者が増え、施設の不足が懸念されることから一部の人は自宅などで待機することになっています。

ただ、空港の検査で陰性であっても待機場所までの移動には、一般の鉄道やバスなどの公共交通機関を利用しないよう求められます。成田空港に到着した人たちはどうやって移動する予定なのでしょうか。

会社が手配したハイヤーで都内の隔離先に向かいます。
 公共交通機関使えないということなので、レンタカーぐらいしかないですね。
レンタカー借りて静岡のほうまで移動します。

専用の鉄道やバスがあることを知っていますか

感染対策をした帰国者や入国者の移動のための交通手段は、ハイヤーなどのほかにも、都内へは専用車両などを設けた鉄道やバスもあります。

このうち、京成電鉄は、東京・上野に向かう特急「スカイライナー」の8両のうちの1両に専用車両を設け、感染対策として、定員を通常の半数のおよそ20人にしています。
この専用車両を毎日29便運行していますが、1日の利用者は平均で20人程度にとどまっているということです。

また、東京空港交通は都内のホテルなどに向かう高速バス「リムジンバス」のうち1日3便を専用車両にして、感染対策として定員を通常の半分の20人にして運行しています。 しかし、1日の利用者は平均で5人程度で、利用率はおよそ1割にとどまっているということです。

空港に周知ポスターはあるものの…

成田空港と都内を結ぶ京成電鉄や東京空港交通などでは、去年12月からこうした専用の鉄道やバスを運行し、空港内には周知のポスターも掲示されています。
しかし、到着ロビーで取材したところ、海外から到着した帰国者や入国者の多くは、自ら手配したハイヤーや自家用車、それに会社の送迎車で帰宅していました。帰国者や入国者専用の鉄道やバスを利用する人は数えるほどしかいませんでした。

専用バスは、ここに来るまで知りませんでした
知らなかったです。専用バスや列車で行けるのですね。

利用が低調な状況について、鉄道やバス事業を所管する国土交通省は「入国制限が続くなかで利用者を増やすことは厳しいところもあるが、引き続き周知をしていきたい」としています。

“配慮した車両 利用者へさらに周知を”

水際対策に詳しい国際医療福祉大学の和田耕治教授は、「利用者へさらに周知していくこと必要だ」としています。

国際医療福祉大学 和田耕治教授
「公共交通機関として特別に配慮された移動手段があるといったことが、年単位の時間がたっているなかで、その存在が伝わっていない。国もそして事業者も周知していくことが重要だと思います。 また、利用者が不安に思っているであろう感染対策についても説明することが大事だと思います。 
着いたあと、タクシーなどにうまくつなげられるかという課題がありますが、できるだけ少しコストを下げるような形で、できるだけ目的地の近くまで行く。来日した方々が日本で最低限の移動ができるような選択肢を広げていく。また、飛行機や新幹線など、地方の方にとっての移動手段がなければ東京や大阪などで足止めということも起きています。公共交通機関での感染対策も含め、移動ができるような取り組みが求められていると思います」

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