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2回ワクチン接種後のブレイクスルー感染 65歳以上で半数以上に

  • 2021年12月10日

新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人でも感染するいわゆる「ブレイクスルー感染」。
65歳以上の新規陽性者では半数以上、58.7%に上ることがわかりました。
都の専門家は、接種後も感染する可能性があることを認識してほしいとする一方、重症化の防止などに有効だとして積極的に3回目の接種を検討するよう呼びかけています。

ブレイクスルー感染 10月には58.7%に

モニタリング会議では、ことし6月から10月にかけて都内で新たに感染が確認された人のワクチンの接種状況を分析した結果が報告されました。それによりますと、新型コロナウイルスのワクチンの2回接種を終えている人が感染するいわゆる「ブレイクスルー感染」の割合が増えているということです。

割合の増加は特に65歳以上の高齢者で顕著です。

65歳以上
6月:3.2% 7月:20.7% 8月:39.8% 9月:48.9% 10月:58.7%
12歳~64歳
6月:0.2% 7月:1.1% 8月:3.7% 9月:9.2% 10月:23.8%

月が進むにつれて増加していて、都内の高齢者のワクチン接種率が8割を超えた8月以降も増えています。都の専門家は、接種から期間がたって抗体が減少したことなども影響しているとみているということです。

発熱など症状現れにくい傾向

都の専門家は、「ブレイクスルー感染」の特徴について接種していない人に比べ、発熱などの症状が現れにくい傾向を挙げています。
さらに、ことし7月から11月にかけて感染して療養している人に聞いた都のアンケート調査では、「ブレイクスルー感染」した人のうち症状がない人の割合がおよそ15%にのぼったということです。

専門家 “重症化防止に有効 3回目の接種検討を”

一方、都内で2回接種を終えた65歳以上の人のなかで、ことし10月の1か月間に「ブレイクスルー感染」した人の割合は0.005%でした。
接種していない人の割合に比べると6分の1で、専門家はワクチンに感染を予防する効果があることがうかがえる結果だとしています。

都の専門家は、ワクチン接種後も感染し、他人にうつす可能性があると認識してもらいたいとする一方で、感染を予防し、重症化を防ぐためには有効だとして、3回目のワクチンの接種を積極的に検討するよう呼びかけています。

また、都は、これから年末年始を迎え、会食などの機会が増えるとしてマスクの着用や手洗い、それに換気など日々の感染対策を徹底するよう繰り返し呼びかけています。

「専門家ボード」座長 東北医科薬科大賀来満夫特任教授
「無症状であっても、通常の感染と同様に家族や周囲などに感染を広げてしまう可能性を認識することが重要だ。
3回目のワクチン接種券が届いた場合は、接種の検討をお願いしたい。
また、ブレイクスルー感染の場合は、症状が出ても軽くなることがあります。何か異変を感じて何かお困りのことあるいは不安な時は、かかりつけ医や発熱相談センターに連絡をして早めに検査を受けあるいは治療を受けていただくことをお願いしたい」

群馬で工場クラスター ブレイクスルー感染か

ブレイクスルー感染とみられるクラスターも起きています。
群馬県は新型コロナウイルスに感染した人が新たに30人確認されたと5日発表しました。このうち26人はクラスターが発生している太田市の工場の従業員で、このクラスターによる感染者はあわせて42人となりました。

クラスターが発生した工場
感染者:10代~50代の男女 
    全員同じ部署ではない
症状:軽症か無症状

このうち29人ワクチン2回接種してから1か月~4か月経過

→県はブレイクスルー感染とみている。

県内で40人を超える規模のクラスターが発生したのはことし3月以来です。

群馬県健康福祉部の担当者
「大きなクラスターが発生して不安な気持ちになると思うが、冷静に受け止め、従来通りの感染対策をとってほしい」

群馬県太田市の工場で大規模なクラスターが発生したことを受け、群馬県の山本知事は、クラスターが発生した事業所の従業員やその地域の住民も、3回目のワクチン接種の時期を前倒しできるよう6日、国に要望しました。

厚生労働省は3回目のワクチン接種について、2回目からの間隔を原則8か月以上としていますが、医療機関や高齢者施設でクラスターが発生した場合などには、厚生労働省に事前に相談したうえで、施設の利用者や職員に対して6か月に前倒しできるとしています。

これについて山本知事は、クラスターが発生した場合、今は対象とされていない工場などの事業所の従業員や、その施設がある地域の住民も、前倒しの対象に含めるよう山際新型コロナ対策担当大臣に要望したということです。

これに対し山際大臣は「どんな対応ができるか真剣に検討したい」と述べたということです。

群馬県 山本知事
「県内で市中感染が起きている兆候はなく冷静に受け止めてほしい。ただ、工場では無症状の人などから知らないうちに感染が広がった可能性があり、基本的な感染防止対策を徹底してほしい」

 

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