東京・原宿の代々木公園近くの道路が12月1日朝、大雨で冠水しました。でも、現場は普段から水がたまるような窪地ではなく、むしろ高台にあります。その疑問を解く鍵は、この時期、都内を彩る紅葉。
道路を管理する都は、「雨水を排水する側溝に落ち葉がたまったことが原因になった可能性がある」とみています。
JR原宿駅にほど近い代々木公園に隣接する都道は、一時、車のタイヤが隠れるほどの高さまで冠水しました。水しぶきをあげて走行する様子が朝7時のニュースで放送されました。
原因は雨。東京・渋谷区では、きょう午前7時までの1時間に国土交通省が設置した雨量計で42ミリの激しい雨を観測しました。
道路を管理する東京都第二建設事務所によりますと、午前7時すぎに現場に駆けつけた警察官から道路が冠水しているという連絡を受けたということです。
でも、現場は窪地ではなく、むしろ坂を上った先の高台です。映像を見て、「なぜ?」と感じた方も少なくないのではないでしょうか。
警察官からの連絡に対応した都の担当者は、こう伝えたそうです。
「時期的に落ち葉が原因ではないか」
落ち葉の清掃を行ったところ、冠水はまもなく解消されたということです。
午前8時過ぎ、現場に取材に向かったところ、警察官が清掃作業を行っていました。道路には集まった枯葉と水で流されたと思われる泥や砂がアスファルトの上に積もっていました。
東京都は、道路の安全管理のために、定期的に路面の清掃をしているほか、毎年この時期には、落ち葉に特化した清掃も行っているということです。
ただ今回は、突然の大雨だっただけに間に合わなかったようです。
都の担当者
「定期的に清掃はしているものの、夜の間に強い風で葉っぱが落ちたのではないか。その落ち葉が大雨で流され、側溝にたまったことが冠水の原因になった可能性があると考えられます」