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オミクロン株 各国の入国制限・日本の水際対策は?広がる感染

  • 2021年11月29日

南アフリカで確認された新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が広がりを見せる中、各国はアフリカ南部からの入国を制限するなど対策を強化しています。各国の入国制限の状況と、日本の水際対策の詳細について、現段階の状況をまとめました。

オミクロン株とは 欧州各地でも感染確認

南アフリカで確認された新たな変異ウイルスはWHO=世界保健機関が26日、現在、広まっているデルタ株などと同じ「懸念される変異株」に指定し、「オミクロン株」と名付けました。

これまでに、南アフリカの隣国のボツワナや香港、それにイスラエルで感染が確認されたほか、ヨーロッパではイギリス、ドイツ、ベルギーに続いてイタリア、デンマークなどでも確認されました。

さらに、オランダでは26日に南アフリカから旅客機で到着した乗客のうち61人の陽性が確認され、保健当局は、これまでに13人が新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していたことが確認されたと発表しました。61人全員の結果はまだ出ていないということで、当局は、今後「オミクロン株」の感染者が増える可能性もあるとしています。

このほか、28日に新たにオーストラリアでもアフリカ南部から入国した2人の感染が確認されました。
カナダ政府は、「オミクロン株」の感染者が首都オタワで2人確認されたと、28日発表しました。
いずれもアフリカのナイジェリアへの渡航歴があるということです。

日本 全世界の外国人 新規入国停止に

成田空港

新たな変異ウイルスの感染が広がりを見せていることを受け29日、岸田総理大臣は記者団に対し、30日午前0時から、世界のすべての国や地域を対象に、ビジネス目的などの外国人の新規入国を、原則、停止する方針を明らかにしました。

政府による水際対策の詳細です。

○外国人の新規入国
これまで認められていたビジネス目的なども含め、世界のすべての国や地域を対象、30日午前0時から「当面1か月」の間、原則、停止されます。
これにより、今後、日本に新規入国できる外国人は、人道上の配慮が必要な人などに限定され、政府関係者は「最悪の事態を想定した、事実上の全面的な入国の禁止措置だ」と話しています。

○日本人の帰国者など
12/1以降、入国する人から対策が強化されます。
具体的には、日本人の帰国者などは、11月上旬からワクチン接種などを条件に、入国後、自宅などで待機が必要な期間が最短で3日間に短縮されていましたが、再び、14日間に延長されます。
さらに、感染状況を踏まえ、一部の国や地域からの帰国者などは、入国後、一定期間、検疫所が指定する空港周辺の宿泊施設などにとどまる「停留」という、より強い措置がとられます。

停留
▽南アフリカやジンバブエ、アンゴラなどアフリカ南部10カ国 10日間

▽イスラエル、イギリス、オランダなど7か国 6日間
オーストラリアやドイツ、デンマークや香港など、27の国や地域 3日間

これらの措置に伴い、今月26日から1日あたり5000人に緩和されてきた入国者数の上限についても、12月1日から再び3500人程度に引き下げられることになりました。

政府は、こうした水際対策のほかにも、帰国者の健康状態のフォローアップをはじめ、オミクロン株の監視体制の拡充を図るなどして、国内での感染拡大の防止に全力をあげることにしています。

各国で入国制限の動き

「オミクロン株」については、感染力や重症化のリスク、ワクチンの効果への影響などは明らかになっていませんが、各国の間では、アフリカ南部からの入国を制限する動きが広がっています。

現段階での各国の入国制限などの動きは次の通りです。

イスラエル
すべての外国人の入国を14日間、禁止することを決めました。

アメリカ
南アフリカやボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイのあわせて8か国からの渡航を制限すると発表しました。

EU=ヨーロッパ連合の加盟国
アフリカ南部の7か国からのすべての渡航を制限することで合意しました。

オーストラリア
南アフリカを含むアフリカの9か国からの外国人の入国を禁止すると発表しました。

フィリピン
南アフリカなどのアフリカの国に加え、オランダなどのヨーロッパの国々、合わせて14か国から原則として入国を認めない方針を明らかにしました。

香港
市民以外で21日以内に 南アフリカなど8か国に滞在した人が入るのを禁止すると発表しました。

モロッコ
海外からのすべての直行便の乗り入れを29日深夜から2週間、停止することを発表しました。

航空各社アフリカ南部の便取りやめ

新たな変異ウイルスの確認を受けて各国で水際対策が強化されていることにともなって、航空各社はアフリカ南部とを結ぶ便を取りやめるなど対応を余儀なくされています。

このうち、UAE=アラブ首長国連邦に拠点を置くエミレーツ航空は、南アフリカとジンバブエ、それにザンビアとの間を行き来する便の運航を一時的に取りやめると発表しました。

また、カタール航空がアフリカ南部の5か国からの乗客を受け入れないことを決めたほか、シンガポール航空は南アフリカとを結ぶ旅客便を貨物便に変更するとしています。

世界の航空会社は新型コロナウイルスの感染拡大によって経営に大きな打撃を受けていて、さらなる影響が広がることへの警戒感を強めています。

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