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墨田区 第6波に備え学校で対策 発熱・欠席情報を共有し予兆つかむ

  • 2021年11月19日

新型コロナウイルスの第6波に向けて、学校での感染拡大をどう防いでいくか。東京・墨田区は、小中学校で発熱などによる欠席者が出た場合、ICTを活用したシステムでその情報をリアルタイムで把握し保健所とも共有することで、学校で感染が広がらないよういち早く対策につなげる取り組みを進めています。

発熱や欠席の情報 リアルタイムで把握

このシステムは、学校連絡・情報共有サービスと呼ばれるもので、墨田区内の小学校や中学校で児童や生徒が発熱したり欠席したりした場合、その情報をリアルタイムで把握しようというものです。

取り組みのモデル校となっている東京・墨田区の本所中学校です。
ことし9月からICTを活用したシステムを使って、生徒の発熱や欠席の情報を共有しています。
新型コロナの感染拡大以降、始業前に発熱した子どもの保護者への対応に追われ、職員室のホワイトボードにそのつど、教員が欠席者の情報を書き込んでいましたが、今では、それぞれの教員のパソコンで、すべてのクラスの欠席状況などを確認できるようになっています。

このシステムを使うことで、生徒が発熱しているかどうか、37度5分以上の高い熱になっているかどうか、それに新型コロナと診断されたかどうか、検査結果などを入力することができます。

この日も、保護者からは子どもの発熱の状況に加え、「日曜日からのどの痛みがあり、かぜ薬を服用していたが、けさになっても改善しない」といった具体的な情報が送信されてきていました。

本所中学校 椎野要
副校長

保護者からリアルタイムで情報が入ってくる。コロナの対策が必要な状況なのか、発熱が37度5分よりも高いのか低いのか、迅速に把握することができる。学校に寄せられた情報をいち早く教育委員会や保健所と共有することで、有効に活用していきたい。

墨田区 今年度中に全小中学校で導入

墨田区の取り組みでは、保護者がスマートフォンなどで子どもの発熱や欠席の情報を学校に送信すると、その情報はリアルタイムで学校や教育委員会に届き、区の保健所とも速やかに共有されます。

第5波での状況

それによって新型コロナの発生が懸念される場合に、保健所が学校現場に対策をアドバイスすることができるとしています。

本来は、教員の業務を効率化しようと導入されたシステムですが、区の教育委員会はコロナ対策にも活用する方針で、今年度中にすべての小中学校で導入することにしています。

“予兆をつかむ” 保健所でも活用

墨田区保健所は、ICTを活用したシステムなどを使って学校や保育所が集めた子どもたちの発熱や欠席などの情報を毎日、確認しています。学校や地域ごとの状況は一覧表や地図で確認することができ、発熱や呼吸器の症状を訴える子どもの人数が増加傾向にある学校や地域は黄色などの色で表示され、視覚的にも注意を促す仕組みになっています。

第5波でも家族の感染をきっかけに濃厚接触者になった子どもが通う保育所で、発熱者がどの程度、出ているのかなどを確認したということです。

 

保健所の
担当者

感染拡大を防ぐためには積極的な疫学調査が重要だが、予兆をつかむという意味で、発熱や呼吸器症状が出ている子どもが増えていることを確認し、感染が広がっていないか見つけ出す助けになっている。対応が後手に回ると感染は一気に拡大するため、できるだけ早期に介入できるという点で効果的な仕組みだと思う。

 

墨田区教育委員会 加藤裕之教育長
「教育委員会としてもこの学校の状況は大丈夫かなと予測をする上で非常に役立っている。エビデンスに基づいて、子どもたちの学びを保障できるよう、保健所と連携して教育活動を続けていきたい」

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