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子どものワクチン接種 副反応や影響は 保護者の疑問を専門家に聞く

  • 2021年11月19日

新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種は早ければ2月からはじまる可能性があります。子どもへの接種について保護者に聞くと、ワクチンの副反応など子どものからだへの影響の情報を求める声が聞かれました。取材した保護者の疑問について専門家に聞きました。

5歳から11歳の接種 メリットと副反応は

新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種をめぐり厚生労働省は、この年齢への使用が承認された場合、早ければ来年2月ごろに接種を開始できる可能性があるとしています。
このワクチンの5歳から11歳への接種について、感染症対策に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授に聞きました。

子どもはもともと重症化しにくいですが、感染することによる後遺症のリスクを減らすことができます。感染が拡大しても安心して授業に普段通り参加できるということもメリットになるでしょう。 また、家庭内感染を防ぐということも期待できると思います。普段どおり生活できるようになるという意味で、子どもたちにとっても重要なワクチンであると思います。 
副反応が気になるかもしれませんが、少なくとも重篤な副反応は基本的に起こりません。熱だとか倦怠感だとか、そちらだけを気にされるのであれば、接種する判断の方が正しいと思います。 

保護者「どの種類のワクチンが合うの」

5歳から11歳への接種について東京・新宿で聞いたところ、保護者は、副反応など子どものからだへの影響についての疑問や、情報の伝え方への要望などを話してくれました。保護者の疑問や要望などについて松本教授に聞きました。

6歳の子どもがいる30代の父親
「子どもが感染しないために接種を前向きに考えている。副反応としてどのような症状が出るのか心配なのでどの種類のワクチンが子どもに合うのか知りたい」

現時点ではファイザーのワクチンの接種がアメリカで始まっています。今後、モデルナのワクチンも承認されることになると思います。その意味では、ファイザーかモデルナのワクチンを接種することになると思います。 
2社のワクチンは、ともにメッセンジャーRNAのワクチンです。副反応や有効性などを評価しても、明らかに違うというようなものではありません。今後は、接種ができるタイミングに接種できるワクチンをうつということが大事ではないかと思います。

保護者「わかりやすい情報がほしい」

8歳と10歳の子どもがいる40代の母親
「感染者数が減ったので接種の効果があると思うし、学校での集団生活が続くので子どもに接種させたい。国のホームページを見ても説明がわかりにくいので、ワクチンに関する情報を明確に分かりやすく示してほしい」

厚生労働省などから、難しい内容だけではなくて、わかりやすくかみくだいた情報を出してもらうことが大事だと思います。
ワクチン接種が何で必要になるか、少し辛い思いするかもしれないなど、子どもにも説明して納得してもらった上で、接種しないといけないと思います。 親が納得した上で子どもに説明しなければいけないと思いますから、親の理解が大事だろうと思います。
厚生労働省の情報は、会議で提出されている資料等、非常に詳しく書かれているなど、どちらかと一般向けに説明する内容の資料ではないわけです。 
多くのお母さんやお父さんたちに、自分の子どもに接種していいのか接種しない方がいいのか、判断材料になるような内容のものを、わかりやすく説明できるものとして提供しないと、納得した上での判断ができないと思います 。

保護者「少し考える時間がほしいのだけど」

6歳と9歳の子どもがいる40代の男性
「始まってすぐに接種するのではなく、少し考える時間を持ちたい。成長期の子どもへの接種はどのような影響があるのか検証されていないと思うので、しっかり調べてほしい」

〇検証の状況は
ワクチンについて子どもはどれぐらいの期間その有効性が保てるのか、継続して3回目の接種しなければならないのか。あるいは子ども特有の副反応が出ないのかなど、長期的に考えると一部にまだデータとして出ていない部分は確かにあります。
まずは、日本よりも先にアメリカで接種が始まっていきます。 相当な数の5歳から11歳の子どもたちの接種がこれから広がっていきますので、そこで得られる情報もかなり重要なものになります。情報をこちらにフィードバックしてもらって、それを踏まえて、今後、接種できる時期になったときに、親が判断してもいいのではないかと思います。 

〇予防接種などとの兼ね合いは
コロナ以外でも子どもはワクチンを接種すると思います。2週間の間隔をあけて接種することになると思います。 流行の状況等も踏まえて、どちらのワクチンを先にうつべきかなどは小児科の医師に相談するとよいと思います。また、基本的に、コロナのワクチンをうったからほかのワクチンへの影響が強く出るということは、まずないと思います。

接種に向けた準備を 厚生労働省が通知

新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種について厚生労働省は、接種に向けた準備を進めるよう全国の自治体に通知しました。厚生労働省は現在、有効性や安全性を審査していますが、通知では、接種を行う医療機関の要件として、子どもや保護者に有効性と安全性を丁寧に説明した上で同意の確認ができることや、子どもに副反応が起きた場合に適切な初期対応ができることなどを求めています。
5歳から11歳を接種の対象にすべきかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれていて厚生労働省の分科会で議論が続けられています。

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