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海底火山噴火の軽石か? 伊豆諸島 式根島で少量回収 沖縄では被害

  • 2021年11月12日

小笠原諸島の海底火山の噴火で出た軽石が、沖縄県の海岸などに漂着し、漁業や船の運航などに被害や影響を及ぼしています。こうしたなか、伊豆諸島の式根島でも少量の軽石が回収されました。海底火山のものかは分かっていないということですが、東京都は周辺の海域に船を出して警戒するとともに、地元の自治体と連携して今後の対策の準備を進めています。

海底火山噴火の軽石 すでに大きな被害や影響

小笠原諸島の海底火山、福徳岡ノ場で、ことし8月に噴火が発生し、噴出された軽石が沖縄県の海岸や港湾などに大量に漂着しています。

名護市 運天原漁港沖の生けす 11日

沖縄県によりますと、10日の時点で軽石が漂着しているのは、41の港湾のうち18か所、87の漁港のうち38か所に上っているということで、漁業や船の運航などに大きな被害や影響を及ぼしています。

伊豆諸島でも軽石が見つかる

JAMSTEC=海洋研究開発機構によりますと、小笠原諸島の海底火山の噴火で噴き出したとみられる大量の軽石は11月中にも伊豆諸島に近づくと予想されています。

こうした中、伊豆諸島の新島村の式根島で10日、軽石が見つかりました。東京都や新島村によりますと軽石は大きいもので1センチ程度で、島の漁港でバケツ3杯分ほどが回収されましたが、小笠原諸島の海底火山の噴火で噴き出したものかどうかはわかっていないということです。

式根島港で軽石を見つけた男性
「もっと増えてしまうのではないかと不安です。船が動かせなくなると、人や物資が往来できず生活に影響が出てしまうので心配しています」

また、御蔵島の近海でも軽石のような漂流物の目撃情報があったということです。これまでに船の航行や漁業などへの影響は確認されていないということです。

軽石の広がり最新の予測は

シミュレーション 海洋研究開発機構 美山主任研究員

JAMSTEC=海洋研究開発機構の美山透主任研究員が行った今後の軽石の広がりを予測したシミュレーションによりますと、11月30日には青色で示した軽石が、黒潮の流れにのって静岡県から関東の沖合にも幅広く分布しているのがわかります。

美山主任研究員

〇関東などへ軽石の影響は(11日)
軽石は高知のところまでは見つかっているので、今後、黒潮にのって11月末ごろに静岡県から関東に向けて近づいてくるのではないかというシミュレーション結果になっている。影響を与えるほどの量かどうかについて予測は難しいが、黒潮があるので近づいてくること自体は間違いない。噴火したのが8月中旬で、3か月ぐらい経過しても軽石は浮いているので、これが急にいきなり沈みだすとは考えられない。守りたい養殖場などはネットで保護するなどできる対策を講じるほか、軽石がきたら暗いうちは目視も難しいので気をつける必要がある

〇式根島の軽石について(12日)
今のところ、1か所で、わずかな量でしか見つかっていないため断定的なことは言えないが、沖縄などから黒潮に乗って漂流してきた軽石ではないか。
沖縄では、最初はわずかな量だったものの10日ほどあとに大量の軽石が流れ着いた。11月末にかけて東海や関東に漂着する予想になっており、これからどれくらいの量が流れてくるかはわからないが、早め早めの対策を講じていく必要がある

東京都や伊豆諸島の対応は

神津島 2018年

神津島村は、軽石の港への侵入を防ぐためのオイルフェンスの購入や、軽石を素手で触らないよう住民に周知することなど漂着に備えた対策を、東京都と連携して進めることを決めました。

また、都は大島や八丈島などの周辺に漁業調査指導船を出して軽石の漂着を警戒しています。今後、大量の軽石が漂着した場合に備え、地元の自治体と連携して今後の対策の準備を進めています。

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