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コロナ感染状況 5段階レベルの設定で対策 予測ツールの活用も

  • 2021年11月9日

「日常」を取り戻そうとする動きが進むなか、新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会は、医療のひっ迫の度合いをより重視して、5段階のレベルに分けて対策を行うとする新たな考え方をまとめました。それぞれのレベルに相当する状況や対策についての詳細です。

レベルの分け方 より医療ひっ迫度を重視

政府の分科会は新型コロナ対策を検討する元となるレベルの分け方をまとめました。これまでの「ステージ」という考え方を改め、医療のひっ迫の度合いをより重視したものとなっています。

この新たな考え方では、都道府県ごとの感染状況を5つの段階に分けています。「レベル1」は感染者がいても安定的に医療の対応ができる状況で、現在の東京がそれにあたります。
「レベル3」は、一般医療を相当程度制限しなければ対応できない状況です。そして「レベル4」は一般医療を大きく制限しても新型コロナの医療に対応できない状況としています。

分科会は、「レベル1」を、「維持すべきレベル」としていて、ワクチン接種をさらに進めて医療体制を強化するとともに、マスクや消毒などの基本的な感染対策を行うことで、日常生活や社会経済活動の段階的な回復が可能だとしています。

分科会 尾身茂会長
今回のレベルの考え方では対応が安定的に行える『レベル1』を維持したいというあるべき状況を示していて、それに向けて対策を行ってもらいたいという強い思いがある。
自宅で待機しているなかで、残念ながら亡くなるような状況は、大きく言ってレベル4だと思う。この夏の第5波で経験した非常に厳しい状況を決して繰り返さないようにすることが今回新たなレベル分類を設定するにあたっての哲学だ。

レベルによって求められる対策は

新たな考え方では、求められる対策についても示されました。
このうち「レベル3」では、特に大都市圏では緊急事態宣言や病床のさらなる確保に加えて、飲食店やイベントの人数や時間の制限などが求められるとしています。
さらに最も深刻な「レベル4」は、入院が必要な患者数が最大確保病床数を超えた状況で、この段階では一般医療の更なる制限や地域を越えた病床の調整など「災害医療」としての対応が求められるとしています。

判断には「予測ツール」の活用を

また、都道府県が対策をとる際、判断の参考に使ってほしいと示したのが「予測ツール」です。
都道府県の担当者などが、感染の規模や拡大のスピード、ワクチン接種率や使っている病床数などを入力すると、1週間後から4週間後までに予測される「酸素投与が必要な人の数」や「重症者数」、「必要な病床数」が示されます。

「予測ツール」を作成した京都大学の古瀬祐気特定准教授らのグループによりますと、予測される値は、感染拡大のスピードが4週間にわたって変わらないという想定になっていて予測通りになる蓋然性は高くないということです。ただ、得られた結果をもとに医療体制の拡充や対策の強化といった必要な対策をとる際の判断の参考に使うことができるとしています。

尾身会長 “予測して遅れることなく対策を”

〇予測して対策を
今回、分科会で示したツールも使いながら、各都道府県でその時点の状況をもとに、継続的に数週間後の状況を予測し、遅れることなく対策を行ってもらいたい。専門家としても、厚生労働省の専門家会合などを通じて、各地域の状況を頻繁に分析し共有するようにしていきたい。

〇コロナと一般の診療について
これまで長いあいだ、一般診療を制限することでコロナへの対応を行ってきたし、いまも第6波への備えのため、一般診療を制限している部分もある。コロナ診療と一般診療のバランスをどのようにとるのか、そろそろ分科会で議論しなければならないという意見が出た。早晩、そういう場が設けられると思う。

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