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小田急全線 子ども運賃一律50円 新宿ー小田原も 異例の値下げの背景は

  • 2021年11月9日

私鉄大手の小田急電鉄は、来年の春からすべての区間で子ども運賃をICカード決済の場合、一律50円に、値下げすることを発表し、利用者を驚かせました。新型コロナウイルスの影響で鉄道各社の間で利用客が大きく落ち込む中、異例の運賃値下げについて小田急電鉄は、沿線の人口減少や少子高齢化へ対応する第一歩としています。

子ども運賃 ICカード利用で全区間50円

小田急電鉄は、現在、12歳未満の子どもの運賃を、大人の運賃の半額に設定しています。この子どもの運賃について、来年の春からICカードで決済した場合は一律50円に値下げすると発表し、利用者からは驚きの声も聞かれました。

 

全区間50円なんですか?それはすごくうれしいですね。 助かります。子どもも電車がすきで、出かける機会は確実に増えると思います。

 

親としてはうれしいですね。コロナが落ち着けば出かけられることが多くなると思うので行きやすくなるんじゃないですかね。

 

全区間ですか?すごい。神奈川県の大山にいったりロマンスカーミュージアムにいったりとか、そういうものも気軽に行けるかな。

新宿-小田原 445円が50円に

発表によりますと、値下げする対象はすべての区間です。例えば、最も運賃が高い新宿駅と神奈川県小田原市の小田原駅の区間を利用した場合、ICカードで決済すると子どもの運賃は、現在、片道445円となります。このケースであっても、来春からは50円となるということです。

小田急電鉄 交通企画部企画管理担当 平塚慎也さん
「小田急沿線は、路線が長いことが特徴ですので、一律50円というのは、やはりインパクトがあることかなと思っています。 お客さまからは『やるね小田急』と言っていただきまして、そこは非常に満足している部分でございます」

異例の値下げ 背景に沿線の人口減少や少子高齢化

鉄道各社の間では新型コロナウイルスの影響で利用客が大きく落ち込む中、料金の値上げを模索する動きが相次いでいます。在宅勤務の普及に加えて今後の感染状況など、需要の回復の見通しは不透明で、鉄道各社の経営環境が厳しさを増す中、今回の小田急電鉄のように運賃の値下げに踏み切るのは異例です。

小田急電鉄の試算では、子どもの運賃の値下げにより、およそ2億5000万円の減収が予想されるということですが、沿線に子育て世帯を呼び込むことや、外出の機会を促してグループの商業施設の売り上げを伸ばすことで、会社全体として運賃の減収分を補いたいとしています。

小田急電鉄 平塚慎也さん
「親子でお出かけしていただきたい。その中で、お子さんの運賃をまず安くして、そこで一緒に大人の方も出かけていただけるとうれしいです。 新型コロナなどで厳しい状況はありつつも、われわれとしては、同時にきちんと増収をはかっていくということをシミュレーションした結果の決定となっていますので、そこは自信を持って今後も施策を続けていきたいと思っています」

小田急電鉄は、「人口減少などを背景に、沿線の住民は今後、減少することが予想されるので若い世代の沿線での定住につながって欲しい」としていて、今後は通学に使う定期券についても、子ども運賃の見直しを検討しているということです。

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