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電動アシスト自転車 バッテリー盗難相次ぐ コロナ禍 利用増の影で

  • 2021年10月25日

「家の前に止めていたところ、バッテリーだけが取り外されていた」電動アシスト自転車の車体に取り付けられたバッテリーの盗難が相次いでいます。コロナ禍で人との接触を避けようと、利用する人がさらに増加しているこの自転車が、なぜ狙われるのか。被害が相次ぐ背景のほか、持ち去られないための対策も紹介します。

人気の電動自転車 狙われたバッテリー

電動アシスト自転車の販売台数は去年およそ73万7000台とこれまでで最も多くなりました。10年間で2.1倍に増加していて、コロナ禍で密を避けるために通勤や買い物などに利用する人がさらに増えています。その一方で、車体に取り付けられているバッテリーが盗まれる被害が相次いでいます。

38歳女性
「子どもを2人乗せて近所を行き来したり送り迎えしたりするので便利で毎日使っています。電動自転車で移動する時間を計算して家を出ているので、バッテリーがなくなるととても困ります」

 

65歳女性
「坂をのぼる時、電動の自転車だとひとこぎでスーッと走れるので便利です。バッテリーに鍵をつけようか検討しています」

 

62歳男性
「足が悪いのですが、電動アシスト自転車だと強く踏まなくても楽に長距離を走れるので行動範囲も広がります。バッテリーを狙われたら防ぎようがないとも思ってしまいます」

 

バッテリーの盗難は、都内では、ことしに入ってから8月末までに218件の被害が確認されています。去年の同じ時期に比べて124件多く、去年1年間の被害件数148件を大幅に上回っています。

家の前に止めておいたところ…被害者は

東京・足立区に住む50代の女性は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、混雑する公共交通機関の利用を避けようと、電動アシスト自転車を去年購入し頻繁に利用しています。
自転車で娘の家に遊びに行って翌日まで家の前の路上に止めていたところ、バッテリーだけが取り外されてなくなっていたということです。

「バッテリーが盗まれるという話は聞いたことはありましたが、まさか本当に被害に遭うのかと驚きました。電動アシスト自転車に慣れると移動がすごく楽で手軽に出かけられるので、バッテリーを盗まれて乗ることができない時はとても困りました」

女性はその後、バッテリーを新たに購入したということです。

盗まれたバッテリー ネットで販売か

電動アシスト自転車のバッテリーが盗まれる被害が増えていることを受けて、警察は警戒を強化していて逮捕者も出ています。

ことし6月には、東京・江東区の集合住宅の駐輪場に止めてあった電動アシスト自転車2台からバッテリーを盗んだとして、40代の容疑者が逮捕されました。

警視庁によりますと調べに対して、次のように供述したということです。

「フリマアプリでバッテリーが出品されているのを見て、自分もやろうと思って盗んだ。盗んだバッテリーを1万円から2万円で出品すると飛ぶように売れた」

また、他にもバッテリーおよそ20個を盗んだ疑いがあり、それを売った金で生活していたということです。

バッテリーは正規に購入すると3万円から4万円ほどで、消耗品のため3年から4年ほどで買い替える必要があります。盗まれたバッテリーの多くはネット上で1個数千円から2万円ほどで売られているとみられます。

ワイヤーロックや取り外して家で保管を

東京・世田谷区にある電動アシスト自転車を多く扱っている店では、特に9月以降、客からの相談が急増し、店頭に注意を呼びかける貼り紙をしたり、バッテリーと自転車をつなぐワイヤーなどの防犯グッズを紹介したりしています。
店によりますと、最近は商品を仕入れてもすぐに売り切れるほど需要が多くなっているということです。

販売店 山埼佑馬 統括店長
「面倒かもしれないが、自転車を止める時にはバッテリーを取り外して家の中などで保管してもらうと安全だ。外出先などで難しい場合は、バッテリーを取り外せないようにする専用の器材を買うなどして、対策を徹底してほしい」

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