1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. イギリスで感染再拡大 日本の専門家“第6波に備えた対策を”

イギリスで感染再拡大 日本の専門家“第6波に備えた対策を”

  • 2021年10月21日

新型コロナウイルスの国内の感染者数は減少傾向が続いていますが、ワクチン接種の進んだイギリスでは再び感染が拡大。18日の感染者は、ことし7月中旬以降で最も多くなりました。
日本の専門家は「社会活動が活発になれば日本でも感染者が増えてくるとみられる。次の感染拡大につなげないための対策が非常に重要だ」と指摘しています。

減少傾向も 夜間の人出増で下げ止まり懸念

10月20日に開かれた厚生労働省の専門家会合は、全国の感染状況について新規感染者数の減少が続いていて重症者数もこの夏とことし春の感染拡大前の水準以下になったとしています。

一方で、緊急事態宣言などの解除後、多くの地域で夜間の人出の増加が続いていて、感染者数が下げ止まることが懸念されるとしたうえで、今後の感染再拡大を見据えて、もう一段、感染者数を減らすことが重要だとしました。

さらに、年末に向けて忘年会など、社会経済活動の活発化が予想されることや、気温が低下して屋内での活動が増えることに注意が必要だとしています。
そのうえで、引き続き基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。

・不織布マスクを着用
・消毒
・1つの密でも避けること
・換気の徹底 など

脇田座長「減少局面続くもクラスター対策が重要」

厚生労働省の専門家会合の脇田座長は「しばらくは減少局面が続くだろうと予測される」としたうえで次のように指摘しています。

厚生労働省の専門家会合 脇田隆字座長
「今は感染の減少局面でこのあと、いつ再び増加するのかを予測するのは難しいが、ここしばらくは減少局面が続くと予測されている。ただ、地域によってはクラスターが起きるなどして一時的に増加するところも出てきているので、今後の推移を注意深く見ていく必要がある。新型コロナウイルスは呼吸器感染症なので季節性があると考えられ、社会活動が活発になれば感染者が増えてくるとみられる。
首都圏などでもクラスターが発生することもあるのでクラスターが発生してもそれを囲い込み、次の感染拡大につなげないためクラスター対策が非常に重要だ」

イギリス ワクチン接種後も再拡大

一方、ワクチン接種が先行していたイギリスでは、ことし7月、人口の大部分を占めるイングランドで規制がほぼすべて撤廃。1日の感染者数はいったん2万人台にまで減少しました。しかしその後、再び増加傾向に転じ、この1週間ほど4万人台が続いています。
18日は4万9156人と、ことし7月中旬以降で最も多くなりました。

9月、夏休みが終わり学校が始まってから、感染者が増えていて、特に、17歳以下で、感染が拡大しています。
一方で、重症化する人は大きくは増えておらず、入院している人は7000人前後と、4万人近くにのぼっていたことし1月のピーク時に比べると比較的落ち着いています。

脇田隆字 座長
「イギリスやイスラエルではワクチン接種が進んでいったん感染状況が好転したがその後、12歳未満の子どもなどワクチンの未接種者や接種から時間がたって効果が少し下がった人などを中心に感染が広がった。日本もワクチン接種が一気に進んで状況が良くなっていると考えられるが、今後、再拡大することも十分に考えられる。ワクチンだけでなく基本的な対策の徹底が重要だ。もし感染者が拡大し、医療が厳しい状況になれば再び強い対策が必要な局面もありえる」

「基本的な感染対策は続けて」

感染症が専門の大阪大学の忽那教授は、気温と湿度が下がって感染が広がりやすい環境になるとして、注意を呼びかけています。

大阪大学医学部感染制御学 忽那賢志 教授
○基本的な感染対策は継続

これから冬を迎え、気温と湿度が下がってコロナウイルスの感染が広がりやすい環境になる。さらに、早めにワクチン接種を受けた人は半年以上が経過するので感染予防効果が下がっているおそれもあり注意が必要だ。
だんだんと行動制限が解除されていくことになると思うが、マスクの着用や3密を避けることに加え、飲食店などは感染対策をしているところを利用するなど、基本的な対策を続けてほしい。

○第6波に向け必要な対策は
おそらく第6波は、第5波よりも亡くなる人や重症者の割合は減ると考えられるので、軽症・中等症や宿泊療養の体制を充実させることに対策の重点を置くべきだ。大阪の第4波のときのように医療にかかれないまま自宅で亡くなる人が出ないよう医療の目が行き届くところで療養してもらうことが大切だ。

ページトップに戻る