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乳幼児 パンの窒息事故に注意「乳幼児用規格適用食品」の誤認も

  • 2021年10月20日

こちらの画像、ひとつがおよそ3センチ四方の一口サイズのパンです。この商品を食べた生後10か月の男の子が窒息して死亡する事故が起きました。国民生活センターは、パンの商品名を公表するとともに、子どもが飲み込むまで保護者が目を離さないなど注意を呼びかけています。
また、商品に表示されていた「乳幼児用規格適用食品」が、乳幼児に適している食品であると誤認させているおそれがあるとして国に対して対応を要望しました。

“飲み込むまで目を離さないで”

国民生活センターが公表したのは、大阪府のパンメーカーが販売している「かぼちゃとにんじんのやさいパン」という商品です。

国民生活センターによりますと2020年3月、沖縄県でこの商品を食べた10か月の男の子が窒息して死亡したほか、別の赤ちゃんがのどに詰まらせるケースも報告されているということです。

死亡事故が起きた当時、10か月の男の子が食べた商品のパッケージには「必ず大人の方が注意してあげてください」という記載がありましたが、「月齢はあくまで目安」としたうえで「10ヶ月頃から」と表示されていたということです。

死亡した男の子は、保護者が目を離したすきに、ひとつをまるごと口に入れたとみられるということです。

国民生活センターは、1歳前後の子どもは、パッケージの表示にかかわらず大人が食べて固さを確認することや、水などを飲ませて喉を湿らせてから口に入れ、飲み込むまで目を離さないことなど注意を呼びかけています。

商品を製造・販売している「カネ増製菓」は「亡くなられた方には大変申し訳ない。パッケージの表示の修正や商品の改良も進めていく」としています。

「乳幼児用規格適用食品」多くの保護者が誤って理解

今回、死亡した男の子が食べた商品のパッケージには、「乳幼児用規格適用食品」という国の制度で義務づけられた乳幼児向けの食品に関する記載があったことから、今回の事故を踏まえて国民生活センターがこの表示に関して、アンケート調査を行いました。
その結果、多くの保護者が表示の意味を誤って理解していることが明らかになりました。

「乳幼児用規格適用食品」は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、設けられた国の制度で、食品などに含まれる放射性物質が基準値を下回っていることを示すために、パッケージなどへの表示が義務づけられています。

一方、国民生活センターによりますと、この制度を含めて国の基準で、乳幼児向けの食品の固さや大きさなどの安全性に関する基準はありません。

国民生活センターが「乳幼児用規格適用食品」について、2歳以下の子どもの保護者、合わせて1000人に9月、表示の意味について複数回答で調査した結果、放射性物質に関する基準とした人は12.8%いましたが、放射性物質の基準だけだと正しく理解していた人は1人だけでした。

一方、食品の固さや大きさに関する基準とした人は39.4%と最も多く、次いで、アレルギー物質に関する基準とした人も39%に上り、多くの保護者が表示を誤って理解していました。

さらに、「わからない」と回答した人も36.7%に上りました。

このため国民生活センターは「乳幼児用規格適用食品」の表示が、固さや大きさなども含めて乳幼児に適している食品であると消費者に誤認させているおそれがあるとして国に対して対応を要望しました。

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