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コロナ禍で運動不足 子どもたちの学びに変化 “どう確保する?”

  • 2021年10月19日

「コロナ禍で子どもの運動機会が減った」
全国で子ども向けのスポーツ教室を運営する会社が、およそ2000人の保護者を対象に行ったアンケートでは、6割以上がこう回答しました。
こうしたなか、コロナ禍でも運動の機会を確保しようと、学校も工夫を重ねています。

“運動量や外遊び減り 生活に影響も”

全国でおよそ400か所展開している、子ども向けの運動教室です。

感染拡大の影響で、多い時には入会希望者が7倍ほどに増えた時期もあったということです。保護者からは、学校での運動量や外遊びが減ったことで生活に影響が出ているという声も出ています。

保護者

体を動かさないと、あまり食欲もなくて食事を残しがちになってしまったとか、生活面でちょっと影響が出てきたなと感じました。

 

ことし5月に入会した、小学1年生の女の子です。コロナの影響で外に出る機会が減り、テレビを見たり1人で過ごしたりする時間が多かったといいます。

今は週に1回、運動教室に通い、体を思い切り動かす機会ができました。

 

走ったり、クマさん歩きしたり楽しい

母親

外に行きたいけれどだめだよと言わなくてはいけなくて。今はうれしそうに通っているので、それが一番よかったかなと思います。

専門家「運動機会の減少 精神面にも影響」

子どもの運動習慣などに詳しい専門家は、運動の機会の減少は身体面だけでなく、精神面にも影響を与えると指摘します。

日本女子体育大学 深代千之 学長
「運動しないというのは、体の発達が滞るだけではなく、人とのコミュニケーションなども阻害されるので、悪い影響もありますね。リーダーシップをとる子とか、サポートをする子とか、社会の縮図が見えてくるので、スポーツや運動はそのようなことを学ぶ場でもあるのです」

コロナ禍でも工夫をして運動の機会を

こうしたなか、運動の機会を作ろうと、学校も工夫しています。
東京・世田谷区の祖師谷小学校です。新型コロナの影響を受け、体育の授業で新たな取り組みを始めました。
これまで6人にすることが多かったグループを、密を避けるため3人にしました。
さらに、接触を最小限にしようと体育でも活用しているのがタブレット端末です。

グループのメンバーの運動の様子を撮影して、手本の動画と見比べます。どのようにしたら手本の動画のようにできるか、体の向きなどの改善点を話し合います。

 

弱点が分かって、今までできなかったことができるようになったことは何個かあります。

 

自分で分からないので、それを言ってもらうことで直しやすいので良いとこかなと思います。

 

新型コロナの影響で、接触をできるだけ減らす工夫が、子どもたちの主体性を引き出すことにもつながったといいます。

6年生担任 木下一樹教諭
「接触や直接触っての指導が難しいので、とにかく子どもたちどうしで教え合いながら気をつけてやることを意識しています。コロナ禍で運動量が減ってしまったんですけれども、考える力が体育で育てられればいいかなと思っております」

この小学校では、運動会でも接触を減らす工夫を取り入れました。6年生の児童およそ130人が「触れ合わない組み体操」で花が開いていく様子を表現しました。

コロナ禍の運動会でも、全員でひとつの作品を作る達成感を感じてもらおうと先生たちが考えたということです。

家のなかでできるおすすめの運動は?

今は感染状況が落ち着いてきてはいますが、第6波も懸念されるなか引き続き感染対策は必要です。
家のなかで楽しみながらできる運動について、日本女子体育大学の深代学長は次のような例を挙げています。

・リビングでお尻歩きをする。
・右手と左手でひとつずつずらしてグー・チョキ・パーを出す。
・ビーチボールでリフティングをするなど。

「できる回数が増えた」や「スピードが速くなった」など、子どもたちが上手になったという体験をしてもらうことが心身の発達に大切だということです。

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