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辰巳国際水泳場 2025年度アイスリンクで再出発 東京五輪施設の収支は

  • 2021年10月18日

東京オリンピックで水球の会場となった東京辰巳国際水泳場は、アイスリンクに改修されて2025年度に開業する見通しになりました。ただ、収支の見通しは厳しく、都は年間1億6000万円を超える赤字になると試算しています。このほか、東京大会のために新たに整備された施設も、今後の収支に厳しい見通しが示されています。大会関連施設について今後の活用方法や収支の見通しをまとめました。

“スイマーの聖地” アイスリンクとして再出発

東京・江東区にある東京辰巳国際水泳場は1993年にオープンした都の施設で、競泳の50メートルプールやダイビングプールなどを備えています。
「スイマーの聖地」として、これまで国際大会や日本選手権など国内外の主要大会のほか、ジュニアの大会も開かれてきていて、この夏のオリンピックでは、水球の会場として使用されました。
この施設の近くに、競泳などの会場となった「東京アクアティクスセンター」を整備したことから、都は、辰巳国際水泳場を、1年を通じて利用できるアイスリンクに改修する計画で、開業時期は2025年度になる見通しです。

年間26万人の利用見込むも1.6億円の赤字か

会場には、縦60メートル、横30メートルのメインリンクや3500の観客席などを整備し、フィギュアスケートの国際大会や都民向けのスケート教室などを開催するとしています。

都は、年間およそ26万人の利用者を想定していますが、施設の維持・管理費などで年間の収支がおよそ1億6500万円の赤字になると試算しています。

このため、都は、管理を担う事業者を選ぶ過程で新たな提案を募るなど、運営の効率化を検討することにしています。

新規整備のオリンピック施設 厳しい収支見通し

東京辰巳国際水泳場の役割を引き継ぐ形になる「東京アクアティクスセンター」をはじめ、都がことしのオリンピックに向けて新たに整備した施設について、収支の見通しは厳しい状況となっています。

6施設の収支

施設名 年間収支見通し 活用開始 活用方法
有明アリーナ

黒字 3億5,600万円

2022年夏ごろ

スポーツ国際大会
コンサートなど

東京アクアティクスセンター

赤字 6億3,800万円

2023年春ごろ

アスリートの大会
水泳教室の開催など

海の森水上競技場

赤字 1億5,800万円

2023年春ごろ

国際大会・選手の強化合宿
水上スポーツ体験の場

カヌースラロームセンター

赤字 1億8,600万円

2023年春ごろ

国際・国内大会 誘致開催
水上スポーツ体験の場

大井ホッケー場

赤字 9,200万円

2022年夏ごろ

国際・国内大会の開催
多目的グラウンド

夢の島公園アーチェリー場

赤字 1,170万円

2021年11月ごろ

国内主要大会の開催
芝生広場を開放

都は、大会の会場として、都は、6つの施設をおよそ1375億円かけて新たに整備しました。今後、スポーツの拠点にする計画ですが、都が4年前の2017年に公表した年間の収支見通しで黒字なのは「有明アリーナ」だけで、ほかの5つは赤字となり、その額はあわせて年間およそ10億8500万円と見込まれています。

負のレガシーにならぬよう収益を高められるか

都は、施設を運営する民間事業者の工夫で利用を増やすなどして活用したい考えですが、新型コロナウイルスの影響が懸念されるなか、施設が負のレガシーとならないよう利用率を上げて収益性を高められるかが課題です。

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