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東京・調布市の道路陥没 トンネル工事真上以外も地盤緩んだ可能性

  • 2021年10月16日

約1年前、東京・調布市の住宅街で地下のトンネル工事によって真上にある道路の陥没や地下の空洞が見つかった問題で、トンネルの真上以外の場所でも地盤が緩んでいる可能性があることが、専門家による調査で分かりました。
工事を行った東日本高速道路の社長は、調布市長に対して陳謝するとともに、追加調査を行う考えを示しました。
陥没から1年たった現場のリポート記事はこちら

1年前 トンネル掘削で住宅街の道路で陥没

調布市の住宅街では去年10月以降、道路の陥没や地下の空洞が相次いで見つかりました。東日本高速道路が、現場の地下で行っていた「東京外かく環状道路」のトンネル掘削工事の影響で地盤が緩んだとみられることが有識者委員会の調査で明らかになっています。

専門家が真上以外も調査  “空洞”も確認

地盤工学が専門で芝浦工業大学の稲積真哉教授は9月、トンネルの真上から20メートルほど離れた地点を含む4か所で深さ5メートル程度までの地盤の状態を調べました。

稲積教授が行ったのは地面にロッドと呼ばれる金属の棒を打ち込んで地盤の固さを確認する「ミニラムサウンディング」と呼ばれる調査です。
棒を打ち込む際にどれくらいの抵抗がかかるかを特殊な装置を使って計測し、抵抗が大きいほど地盤が固いということになります。

調査した4地点はいずれも地下5メートル程度までの表層の地盤が軟弱でした。こうした地盤では振動を増幅させやすく、中には、ロッドを打ち込む際にほとんど抵抗がない「空洞」のようになっている場所も確認されました。

地下状況を映像で確認 “空隙”も

またカメラの付いた「コーン」と呼ばれる器具を地下に打ち込んで、映像を確認する調査も行われました。以下の動画はその際に撮影された一部です。

調査した地点の1つでは、地盤に亀裂のような穴、「空隙(くうげき)」が多数確認され、稲積教授によりますと地下1.5メートルから3.5メートルほどでは、空洞に近い形になっていると考えられるとしています。

稲積教授
「もともと軟弱だった地盤が地下工事の振動でさらに軟弱化し、建物や土台の亀裂につながった可能性がある。対策が不十分だと再び陥没が起きるおそれもあり工事の再開にあたっては地盤の調査を行うとともに、必要に応じて真上以外でも地盤の補修を行うべきだ」

亀裂の入った住宅の基礎

東日本高速道路社長 調布市長に陳謝

この問題で、陥没の原因とされる地下のトンネル掘削工事を行った東日本高速道路の小畠徹社長が、長友貴樹調布市長を初めて訪問し、「住民の皆様方に多大なる迷惑と不安を与えてしまい、心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。

小畠徹社長(画面左奥)

また、専門家の調査で地下トンネルの真上以外でも地盤が緩んだり空洞の可能性がある場所が確認されたりしたことについて、小畠社長は、報道は承知しているとした上で「どういった調査を実施していくべきか有識者に相談しており、検討状況がまとまり次第報告させて頂きたい」と述べ、追加の調査を行う考えを示しました。
これに対し長友市長は「住民の大きな不安が拭えていないのは厳然たる事実だ。丁寧な対応を心がけてもらうことはもとより不要なまさつを生じさせることがないよう、適時適切な説明を行ってもらわなければならない」と丁寧な対応を求めました。

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