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“ワクチン接種で65万人がコロナ感染免れたか” 西浦教授らが試算

  • 2021年10月15日

「ことし3月から9月にかけて全国でおよそ65万人が感染を免れたと推定される」
新型コロナウイルスのワクチンの接種が進んだことによるこんな試算結果を、京都大学の西浦博教授らのグループが公表しました。

厚労省の専門家会合で試算示す

試算は、厚生労働省の専門家会合で西浦教授が示しました。
グループでは、ことし3月から9月にかけて報告された新型コロナウイルスの感染者を分析することでワクチンの接種で感染のリスクがどれだけ下がったかを計算し、それに基づいて仮にワクチンが無かった場合の感染者数を試算しました。その結果です。

感染者数(試算期間は3月3日~9月25日)
・仮にワクチンが無かった場合 179万2153人(推定)
・実際の感染者数 114万661人
“65万1492人 ワクチンの接種によって感染を免れたと推定”

死者数(試算期間は3月3日~9月5日)
・仮にワクチンが無かった場合 1万5554人と試算
“ワクチンによって7208人減らすことができたと推定”

京都大学 西浦博教授
「ワクチンによって感染や死亡を回避できた人が全国でかなりの数に上ることを初めて確認できた。ワクチンの普及を急いだ成果だと評価できる。ただ、まだ免疫を持っていない人も多くいるため、冬に向けて感染対策を進める必要がある」

一部自治体 接種体制縮小の動き

そのワクチン接種をめぐっては、都内などで接種体制を縮小する動きが出ています。
国は、11月までの早い時期に希望する全員へのワクチン接種を完了する方針で、都内などの一部の自治体では接種体制を縮小する動きも出ています。

国内で承認されているワクチンはいずれも2回の接種が必要です。
しかし、国によりますと、1回目の接種を受けた人のうちおよそ1100万人が13日の時点で2回目を受けておらず、添付文書に記載された接種間隔を過ぎている人もいるということです。

SNSで早めの接種を呼びかけ

東京 目黒区でも、若い世代を中心に2回目の接種の予約を入れていなかったり、キャンセルしたりする人が出てきています。

区では11月から接種体制を縮小する予定で、接種を希望する住民でまだ2回打っていない人はできるだけ早く予約を取るようSNSなどで呼びかけています。

目黒区 新型コロナ予防接種課 吉田武広課長
「1回目の接種のあと、体調を崩して予約をキャンセルしたり、取り忘れたりした人もいると思う。今ならまだ予約が簡単に取れるので、1回目を受けていない人も機会があるうちに接種を終えてほしい」

“今のうちにしっかりワクチンで免疫を

厚生労働省の専門家部会の委員で、新型コロナウイルスワクチンの承認の可否の判断にも携わった川崎医科大学の中野貴司教授は次のように話しています。

川崎医科大学 中野貴司教授
「基本的には2回の接種を完了して初めて90%を超えるとも言われる発症予防効果が期待できる。1回接種したあと決められた接種間隔を過ぎてしまった人も、2回打ったほうが間違いなく効果は高まるので、次の流行から身を守るためにも感染が落ち着いている今のうちにしっかりワクチンで免疫をつけていただきたい」

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