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モデルナワクチン 20代以下の男性 リスク説明しファイザー選択も可

  • 2021年10月14日

モデルナの新型コロナウイルスワクチン。厚生労働省は、ごくまれに若い男性で心臓の筋肉などに炎症が起きるおそれがあるとして10代と20代の男性にはリスクを説明した上で、ファイザーのワクチンも選択できるようにすることを決めました。

海外ではごくまれに報告 若い男性ほど多くなる傾向

海外では、モデルナのワクチンの接種を受けたあと、心臓の筋肉や心臓を包む膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」が疑われる事例が、ごくまれに報告され、若い男性ほど多くなる傾向があります。

「心筋炎」や「心膜炎」疑われる国内の事例(100万人あたり 厚労省)
 

モデルナ

ファイザー

20代男性

17.1件

13.1件
10代男性

21.6件

1.9件

リスク説明しファイザーも選択可に

厚生労働省は15日、臨時で専門家部会を開き、10代と20代の男性には念のためファイザーのワクチンを推奨することを提案しました。
これに対し、委員からは「ファイザーのワクチンでも心筋炎などが報告されているのに『推奨』としていいのか」とか、「まずは情報を提供して接種する人に判断してもらうことが重要だ」などと慎重な意見が相次ぎました。

その結果、厚生労働省は、10代と20代の男性に対してはファイザーのワクチンの推奨はせず、心筋炎などのリスクについて情報提供をした上でファイザーかモデルナかを選択してもらえるようにすることを決めました。
1回目にモデルナのワクチンを接種した人も、2回目はファイザーに切り替えることができるということです。

厚生労働省は、今後、この方針を自治体に周知した上で、希望に応じてファイザーのワクチンを追加で配送することにしています。

海外では

モデルナのワクチンをめぐっては、同じような理由でフィンランドが30歳未満の男性へのモデルナワクチンの接種を中断することを明らかにしているほか、スウェーデンも30歳以下への接種を中断してファイザーのワクチンに切り替えると発表しています。

製薬企業 すでに注意呼びかけ

「心筋炎」や「心膜炎」について、モデルナやファイザーは「接種との因果関係は不明だ」としながらも、胸の痛みや呼吸困難などが起きた場合は、速やかに医療機関を受診するよう、添付文書で注意喚起を行っています。

また、アメリカでは、モデルナが特に2回目の接種から7日以内に発症しやすく、18歳から24歳の男性で最も発症する頻度が高いとして、添付文書で注意を呼びかけています。

一方、ファイザーも特に2回目の接種から7日以内に発症しやすく、12歳から17歳の男性で最も発症する頻度が高いとして、同様に注意を呼びかけています。

いずれのワクチンもほとんどの人は症状が改善しているということです。

専門家「頻度はあくまでも非常にまれ」

今回のケースについて、感染症やワクチンに詳しい東京医科大学濱田篤郎特任教授は以下のように説明しています。

「30歳以下でのモデルナのワクチン接種を一時止めているスウェーデンやデンマークなどから、今後、論文なり政府の発表なりで、きちんとしたデータが出てくれば、もう少しはっきりわかってくると思うが、今の段階では心筋炎が起きるのはファイザーもモデルナもほぼ同じ頻度で、メッセンジャーRNAワクチンに特異的な副反応ということが言える。
心筋炎が起きる頻度はあくまでも非常にまれで、症状も軽いことが多いため、あまり心配する必要はないと思う。モデルナで心筋炎が起こりやすいかどうかある程度科学的に検証したうえで、一時停止するなどの対応を考えてもいいと思うが、現時点で日本でそういったデータは出ていない。今の段階では、あまり心配せずに引き続き、できるだけワクチンを受けていただきたい。ただ、2回目の接種を受けて、胸がちくちくするといったことがあれば、念のため、最寄りの内科を受診して、ワクチンを打って症状があることをお伝えしてもらうのが安全じゃないかと思う」

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