1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 池袋暴走事故 90歳元被告を拘置所収容「刑に服してまいりたい」

池袋暴走事故 90歳元被告を拘置所収容「刑に服してまいりたい」

  • 2021年10月13日

「過失を反省するため刑に服してまいりたいと思っております」
おととし、東京 池袋で車を暴走させ母親と3歳の子どもを死亡させたなどとして過失運転致死傷の罪で実刑が確定した90歳の元被告は、事故が自分の過失によるものだったという認識を初めて示したうえで遺族や被害者に謝罪するコメントを出しました。
元被告は12日、東京拘置所に収容されました。今後、刑務所に移される見通しです。

元被告 東京拘置所に収容

おととし4月、東京・池袋で車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡したほか9人が重軽傷を負った事故。
旧通産省の幹部だった飯塚幸三元被告(90)が過失運転致死傷の罪に問われ9月、禁錮5年の実刑判決が確定しました。

法律上は健康に著しい影響がある場合や、70歳以上などの理由がある場合には検察官の判断で刑の執行を停止できるとされていますが、元被告は12日午後、東京拘置所に収容されました。今後、健康状態などを確認したうえで刑務所に移される見通しです。

“過失を反省するため刑に服してまいりたい”

飯塚元被告は加害者家族の支援活動を行っているNPO団体の理事長を通じてコメントを出しました。飯塚元被告コメントの全文です。

先日の裁判の判決に従い、東京地方検察庁から呼び出しがあり、本日、収監されることになりました。このたびの刑事裁判では、事故当時の私には踏み間違いの記憶がなかったため、被害者とそのご親族の方々に心苦しくも無罪を主張させていただきましたが、提出された証拠および判決文を読み、暴走は私の勘違いによる過失でブレーキとアクセルを間違えた結果だったのだと理解し、控訴はしないことにいたしました。亡くなられた松永真菜さま・莉子さまのご家族ご親族と、おけがをされた被害者の方々には深くおわび申し上げます。私の過失を反省するため刑に服してまいりたいと思っております。また、この事故で多くの方々にご迷惑をおかけしましたことをおわび致します。

松永さん「最初からこの言葉があれば…」

事故で妻と幼い娘を亡くした松永拓也さんが弁護士を通じて出したコメントの全文です。

本日、加害者が収監されたとの報道がありました。今回のマスコミ向けの彼のコメントでは、過失を認めたようですが『最初からこの言葉があれば』とどうしても思ってしまいます。これから真の意味で償える日が来るかどうかは彼次第だと思います。ただ、彼が収監されても、世の中から交通事故が無くなる訳ではありません。私は、真菜と莉子の命をむだにしたくありません。皆様にも忘れないで欲しいです。そして、未来の命が守られることを心から願っています。なお、数社より、彼からの謝罪の有無に関しての問い合わせを受けました。今回の彼のコメントに謝罪の事が書かれてはいますが、そこには、公になっていない部分もあります。そのため誠実さを感じることはできませんでした。一方的に手紙を送ってきたこともありましたが、その内容は事務的なもので、民事裁判の席であれば謝罪するが、そうでない限り、謝罪をしたくないご意志のようでした。彼の刑事判決後の言動によって受けたショックと疲弊が大きいため、今回はコメントのみの発表とさせていただきたいと思います。ご理解賜りますようお願い申し上げます。

ページトップに戻る