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新型コロナ 東京23区ワクチン接種 体制縮小進む どうして?

  • 2021年10月12日
国内で新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人は64%余り。
NHKが東京23区に今後の対応方針を取材したところほとんどの区で、すでに接種体制の縮小が進められていて、このうち7つの区では10月末までに集団接種か個別接種のいずれかを終了することがわかりました。各区の対応やその背景など、詳しくまとめました。

ワクチン接種 東京23区で体制縮小

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、全国で接種が進んでいることなどから、自治体の間では実態に合わせて接種体制を縮小する動きが始まっています。

NHKが、東京23区に取材したところ、江戸川区を除く22の自治体で、すでに集団接種の会場を減らしたり個別接種を行う医療機関の数を減らしたりするなど、接種体制の縮小が進められています。

さらに中央区・練馬区・文京区・世田谷区・江東区の5つの区では、医療機関で行う個別接種をすでに終了したか、10月末までに終了することを決めていることがわかりました。このうち中央区は今月16日で、江東区は今月17日でそれぞれ個別接種を終了することを決めています。

また、墨田区と台東区の2つの区では公共施設などで行う集団接種を今月上旬までに終了しています。

ただ、いずれの区でも11月以降も接種を希望する人には、医療機関や公共施設などいずれかの場所で接種ができる体制は維持しているとしています。

杉並・墨田・世田谷区の対応は

〇東京・杉並区
杉並区では、新型コロナウイルスのワクチン接種は個別接種と9か所の集団接種会場とで行っていますが、このうち集団接種については10月下旬以降順次、会場を減らすことにしています。
このため区では、ワクチンの接種記録をもとに接種や予約を一度もしていなかったり、1回目の接種は終えたものの、2回目を受けていなかったりする区民に文書を郵送し、接種を希望する人は早めに予約するよう呼びかけています。
区によりますと、対象となるのはおよそ14万人で、65歳以上の区民から郵送しているということです。
 

杉並区
「接種を希望しているが、予約が取りにくいと思ってまだ接種を受けていない人もいるかもしれない。比較的予約が取りやすいいまのうちに希望する人にはワクチンを受けてもらいたい」

〇東京・墨田区
墨田区は、区民の8割が2回目のワクチン接種を終える見通しがたったとして、9月末までに5月から行ってきた集団接種の会場を閉鎖しました。9月28日には区役所に開設されていた会場の後片づけが行われ、いすや机などが運び出されていました。
区ではSNSを使って予約の空き状況を周知しながら、10月以降は病院や診療所での個別接種を基本に接種を進めています。

〇東京・世田谷区
新型コロナウイルスのワクチン接種について東京・世田谷区は10月末で医療機関での個別接種を子どもの接種を行う小児科などを除いて、原則、終了することを決めました。
また、集団接種も段階的に縮小することにしていて、10月17日からは現在の9会場から6会場に減らし、11月からは場所を変えながら1日1会場で接種を続ける方針です。


世田谷区は2回目のワクチンの接種を終えた人の割合が70%を超え、予約枠に空きが出る日も多くなっていることから、縮小を決めたとしています。
 

世田谷保健所 久末佳枝住民接種担当部長
「個別接種に加えて職域接種の協力もあり接種が進んだ。いろいろな形で接種を希望する人が打てる環境をつくる努力をするので、希望する人には区のホームページを通じて予約してもらいたい」

背景に何が?体制縮小

自治体が新型コロナウイルスのワクチンの接種体制を縮小する背景には、国からのワクチンの供給がほぼ完了した一方で、接種を希望する住民が減少していることがあります。
国は、10日までに1億7300万回分を超えるファイザーのワクチンを全国に配送し、モデルナのワクチンも含めれば、12歳以上のおよそ9割が2回の接種を受けられる量を都道府県に送ったとしています。

こうした中、厚生労働省によりますと、全国の自治体の中には、接種の予約をする住民が減少して、予約枠が埋まらなくなるところも出始めています。
特に集団接種では、医師や看護師などの医療スタッフを確保するための人件費もかさむことから、すでに一部の会場を閉鎖したり、個別接種に切り替えたりする動きも出ているということです。

厚生労働省
「自治体によって接種の進み具合は異なるが、今後、全国的に接種体制が縮小されていくことが予想されるため、希望する人は早めに接種を受けることが望ましい。ただ、新たに12歳になる人は接種の対象になるため、自治体は、希望者が接種を受けられる体制は維持してほしい」

希望者は早めの接種を

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、都内の一部の自治体では、接種会場の予約が埋まらず、接種体制を縮小する動きが出始めていて、希望する人は早めに接種を受けてほしいと呼びかけています。

このうち小金井市は、武蔵小金井駅前の集団接種会場を10月末で閉鎖する方針で希望する人は早めに接種を受けてほしいと12日、駅前で市の職員などが呼びかけました。11月、規模を縮小したうえで、駅から離れた市の保健センターに接種会場を移すということです。

小金井市 新型コロナウイルス感染症対策担当課 堤直規課長
「感染は収まりつつあるが、まだ接種されていない方もいてリバウンドが起きるおそれがある。今後、接種を受けられる曜日や会場が限られてくる前にぜひ接種を検討して頂きたい」

大規模接種センターは11月末まで

政府が設置している大規模接種センターは東京、大阪の両会場ともに来月末まで運営されることになっていて、1回目の接種は10月23日で終了します。
10月4日から16歳と17歳も対象に加えて接種が行われていますが、このところ予約枠が大幅に余る状態が続いています。

10月4日から10日までの1週間に接種を受けた人は、東京の会場では7万人分の予約枠に対し1万2377人、大阪の会場では3万5000人分の予約枠に対し4030だったということです。
防衛省は接種を希望する人に対し、「是非予約してほしい」と呼びかけています。

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