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横田めぐみさん57歳に 拉致から44年 母親 早紀江さんたちの思い

  • 2021年10月6日

中学1年生の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは5日、57歳の誕生日を迎えました。これを前に家族が報道陣の取材に応じ、母親の早紀江さんは、拉致された1か月前のめぐみさんの誕生日の様子を語るなどして、帰国を切望する胸のうちを改めて明かしてくれました。家族や地元・新潟で帰国を願う人たちの思いです。

拉致から44年 めぐみさんは57歳に

横田めぐみさんは、中学1年生だった44年前の11月、新潟市内の中学校から帰る途中に北朝鮮に拉致され、帰国を果たせないまま、10月5日、57歳の誕生日を迎えました。

母親の早紀江さんは

誕生日を前に家族で報道陣の取材に応じた母親の早紀江さんは、「家族で祝った昔の誕生日を思い出すと本当につらい。早く一緒に喜べるようになりたい」と、帰国を切望する思いを話しました。

母親の早紀江さん(85) 
すごくにぎやかな子だったんですよ。楽しくて、いつでも笑っていて。いつでも大きな声で話してね。響くような声で話をしている子で、ちょっと静かにしなさいっていうぐらい。拉致された1か月前の10月も、仲良しのふたりが家に来てくれて、一緒にケーキとか食べて楽しくよく笑ってね。話していたのを思い出します。
このごろは、取り戻して誕生日をしてあげる日が本当にくるのだろうか。そういう思いがちょっと重くのしかかっています。
大事な人が、ひとり消えたら、本当に寂しいものです。夫もいなくなったので、いつも写真と話していますけど、寂しい思いをしております。

お誕生日とか、お祝いとか、そういう感覚になれない。寒々としたものがいつも心のなかにあるので、なんとか乗り越えて頑張っていくしかない。訴え続けていくしかない。そういう悲惨な状況のなかで、なんとか元気そうに頑張っているだけのことです。
早く、誕生日よかったね、どんなに待ったかわからないのよと言って、本当においしいケーキを食べようって。その日がくるのを本当に楽しみにしているんです。
拉致問題は、日本の最重要課題だってはっきりとおっしゃっています。最重要ということは一番大事なことですから、新しい総理大臣には、最重要課題を一番にやってくださいということをお願いしたいと思います。

弟の拓也さんは

弟の拓也さん(53)
13歳までの姉の制服着たような子どもの顔しか覚えていません。今の姉がどんな姿で、どんな体調かということも想像できません。
拉致されてから44年、生活をしていたという言葉では言いあらわせない、おそらく、きょうを生き延びるというような、過酷な生活を強いられると思うんですよ。どうして帰れないのだろうと毎日思い続けていると思うんですよね。
姉を含む拉致被害者が、一日でも早く帰ってこられるように、まず私たちが忘れないこと。そして、政治に解決をと言い続けていくこと。これが姉のつらい思いを少しでも早く解決できることにつながると思います。
政府は日朝首脳会談を開いて、全員取り戻す覚悟で臨んでほしいと思います。

新潟市内では「夢かなう」青いバラが

新潟市中央区の地下商店街にある造花店では、9月から拉致被害者救出のシンボルカラーとなっている青いバラが販売されています。店主の和田初美さんが「夢かなう」という青いバラの花言葉を知り、拉致被害者の帰国を願って販売を始めたということです。

めぐみさんの誕生日の5日には、小中学時代の「同級生の会」代表の池田正樹さんが店を訪れ青いバラを買い求めていました。

「同級生の会」池田正樹さん
「お母さんの早紀江さんとめぐみさんが抱き合うのが “夢かなう” なんですよ。めぐみさんは、きょうも救出を待っているはずです。同級生として、できるかぎりのことをしたい」

店主の和田初美さん
「こんな小さいお店からの情報発信ですが、みなさんに拉致問題に関心を持ってもらい、もっと大きな輪につながってほしい」

青いバラの売り上げの一部は、「同級生の会」を通じてめぐみさんの救出活動の基金に寄付されるということです。

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