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アストラゼネカのワクチン副反応 1回目接種後の症状と発症時期は?

  • 2021年10月4日

新型コロナウイルスのワクチンで、公的接種に8月下旬から取り入れられたアストラゼネカのワクチンの副反応について、国の研究班の調査結果が公表されました。それによりますと1回目の接種を受けた人の3人に2人に「けん怠感」の症状が見られたということです。このほか、ワクチン接種後の状況について、国が公表した最新の情報をまとめました。

1回目接種後の3人に2人に「けん怠感」

アストラゼネカのワクチンの接種後の症状について、厚生労働省の研究班が調査結果を公表しました。
対象は、ことし8月以降に全国8か所の医療機関でアストラゼネカのワクチンの1回目の接種を受けた179人です。
それによりますと、「全身のけん怠感」が66%、「頭痛」が51%、37度5分以上の「発熱」が47%の人で見られたということです。

症状は接種の翌日と翌々日に特に多くなっています。「けん怠感」は、翌日が61%で、翌々日は33%。「頭痛」は、翌日が43%で、翌々日は26%。「発熱」は、翌日が45%で、翌々日は7%でした。
これらの症状は、若い年代ほど多く見られたということです。

アストラゼネカのワクチン 8月下旬から公的接種に

アストラゼネカのワクチンは、ことし1月にイギリスで接種がはじまり、ことし5月に国内でも承認されました。その後、厚生労働省は、このワクチンを公的な予防接種に加えることを決め、8月下旬から一部の自治体で接種が始まりました。
このワクチンは、有効性が認められる一方で、極めてまれに血栓が生じるリスクがあるとされていることなどから、原則、40歳未満には接種しないことになっていて、ほかのワクチンの成分にアレルギーがある人や、海外ですでにアストラゼネカのワクチンの接種を1回受けた人などが対象となっています。

アストラゼネカのワクチンの副反応について、国の調査結果が公表されたのは初めてです。

国の研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤 澄信 客員教授は「ほかの新型コロナウイルスのワクチンでは2回目の接種後のほうが症状が出やすいが、アストラゼネカのワクチンは1回目のほうが発症しやすいというデータが治験で示されている。引き続き調査をして副反応の実態を明らかにしたい」としています。

ワクチンの接種後の症状について状況は(10月1日公表)

厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種後の症状について、10月1日に最新状況を公表しました。

それによりますと、9月12日までに、アストラゼネカのワクチンの接種を受けた人は2万8997人で、接種後に死亡が確認された人はいませんでした。
一方、ファイザーかモデルナのワクチンを接種後に死亡が確認された人は合わせて1190人でした。
ファイザーが100万人あたり17.2人、モデルナが100万人あたり2.4人で、「接種と因果関係がある」と結論づけられた事例はないということです。

〇接種後に死亡
ファイザー 100万人あたり17.2人
モデルナ 100万人あたり 2.4人
アストラゼネカ 0人

このほか、アストラゼネカのワクチンの接種を受けた40代の男性1人が、国際的な指標に基づいて血小板の減少を伴う血栓症を発症したと報告されました。情報不足などのため接種との因果関係は評価できていないということです。
100万回あたりにすると、アストラゼネカが24件、ファイザーは0.2件で、モデルナは0件でした。

〇血栓症(100万回あたり)
ファイザー 0.2件
モデルナ 0件
アストラゼネカ 24件

また、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」の疑いがあると報告された人は、アストラゼネカのワクチンが0人で、ファイザーが100万人あたり1.9人、モデルナが100万人あたり2.4人でした。

〇心筋炎や心膜炎の疑い
ファイザー 100万人あたり1.9人
モデルナ 100万人あたり 2.4人
アストラゼネカ 0人

 

若い男性に多く、ファイザーでは20代が最多で100万人あたり13.1人、モデルナは10代が最多で100万人あたり21.6人でした。

厚生労働省は、現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めることにしています。

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