新型コロナウイルスの感染確認が全国的に減少傾向にあるなか、冬場にかけてはインフルエンザとの同時流行も懸念されています。今シーズンのインフルエンザワクチンの状況や、コロナのワクチンを接種する場合の注意点などを取材しました。
今シーズンは、インフルエンザワクチンの供給量が昨シーズンよりも減る見通しとなっていることなどから、予約の開始時期を後ろ倒しにする医療機関が相次いでいます。
このうち、さいたま市にある「峯小児科」では、昨シーズンは、9月下旬にインフルエンザワクチンの接種の予約を始めましたが、今シーズンは、ワクチンが十分に供給される見通しがたっていないことなどから、予約の開始時期を10月中旬以降にずらすことにしています。
この小児科にはインフルエンザワクチンに関する問い合わせが相次いでいて、28日は子どもの診察に訪れた保護者に、医師が接種のスケジュールなどを説明していました。
なるべく子どもには打たせたいし、自分も家族にうつさないよう、接種したい
厚生労働省によりますと今シーズンのインフルエンザワクチンの供給量は例年並みなものの、使用量の多かった昨シーズンと比べると15%ほど下回る見通しとなっていることから、医療機関の中には、予約をかかりつけの人に限定するところもあるということです。
峯小児科院長 日本小児科医会理事 峯眞人医師
「昨シーズンは日本小児科医会の呼びかけで子どもの接種を従来の2回から1回にしてその分を同居する家族に接種しましたが、ことしも同様の対応をとろうと思っているので、できるだけ幅広く家族も含めて接種してほしい」
コロナのワクチン接種も進む中、インフルエンザワクチンを接種する場合、どれくらいの期間を空ければいいのでしょうか?
これについて、峯医師は次のように指摘しています。
峯眞人医師
「新型コロナのワクチンの2回目の接種後、2週間以上あければ、インフルエンザのワクチンを打つことができます。昨シーズンはインフルエンザの流行がなかったが、今シーズンどこかで出てくると一気に広がる可能性があり、接種を検討してほしい」