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新型コロナのワクチン 渋谷区から新宿区へ 自治体間で融通する動き

  • 2021年9月22日

国からのワクチン供給量が減ったことなどを受けて、希望しても接種を受けられない人もいたという東京・新宿区。隣の渋谷区からワクチンを融通してもらうことになり、22日から、そのワクチンを活用し夜間の接種を始めました。
こうした、自治体の間でワクチンを融通する動きが広がっています。

渋谷区→新宿区へワクチン融通

新宿区では、国からのワクチンの供給量が減ったことなどを受けて、ことし7月の時点で17あった集団接種会場を10に減らしています。希望しても接種を受けられない人もいたということです。

21日時点で2回の接種を終えた人は、40代で43% 、30代で40.4%、20代で31%にとどまっていました。

このため新宿区が都内の複数の自治体にワクチンの提供を依頼したところ、隣の渋谷区から1万1700回分のワクチンを融通してもらうことになりました。
このワクチンの活用で、新宿区戸山の集団接種会場では、これまで午後5時までだった接種時間を22日から午後8時までに3時間延長し、夜間の接種を始めることにつながりました。

接種に訪れた女子大学生
「キャンセル待ちでようやく予約が取れたので、こうした融通が広がってより多くの人が打てるのはいいことだと思います」

新宿区 楠原裕式ワクチン接種担当課長
「渋谷区から融通いただいたおかげで区民への接種を進めることができ、非常に助かりました。夜間の接種ができるので、若い人や働く世代の接種につながればと思っています」

一方、渋谷区はワクチン接種の予約に空きがある状態で、「接種を希望する区民に影響はない」としています。

自治体の間でワクチン融通する動き広がる

自治体の間でワクチンを融通する動きはほかの自治体にも広がっています。

・港区 異物の混入でワクチンが使用できなくなり、台東区と板橋区から合わせて5000回分のワクチンを受け取る
・狛江市 接種枠の一部を世田谷区民に提供

東京都 ほかの自治体に融通できるかなど調査

東京都は、都内で、新型コロナウイルスのワクチンに余裕がある自治体が、ほかの自治体に融通できるかどうかなどを調査しています。

調査は、都内の一部の自治体でワクチンが足りずに予約を制限するなどの影響が出ていることをうけて、自治体間でワクチンの融通ができないか調べるために、すべての区市町村を対象に行われています。

接種が完了する時期や接種率の見通しのほか、ワクチンがどのくらい不足しているのか、余分があるかどうかなどを聞いています。

都は、調査で全体状況を把握し、ニーズを見ながら自治体の間でワクチンの融通を行い、ことし11月中に希望者全員への接種を完了させたいとしています。

専門家「仕組み作りを進めることが必要」

自治体の間でワクチンを融通し合う動きが広がっていることについて国際医療福祉大学の松本哲哉教授に話を聞きました。

国際医療福祉大学 松本哲哉教授
「自治体によってワクチンの在庫に差が出ているので、情報共有をしながら多少であっても余裕があるところからないところへ供給する動きは大事だと思う。一方で、自治体どうしの融通は限定的でしかないので全体をふかんして調整するやり方を導入していく必要があり、国や都も今までのノウハウを生かして今後のプランを作っていかないといけない。いま、新たな感染者数が多少落ち着いているのであれば 今後の感染の波に備えるべくワクチン接種の仕組み作りを進めることが必要になる」

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