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第5波で重症者ゼロ!東京・墨田区の秘策は「ローカルの力」

  • 2021年9月22日

爆発的な感染拡大となった第5波。そうした中、区民の重症者数をゼロに抑えているのが、東京・墨田区です。その秘策は「ローカルの力」を高めることでした。

自宅療養者を支援 ローカル力結集

東京・墨田区で、自宅療養者への支援を行っている薬局です。墨田区では、自宅で療養する人たちが重症化しないように、薬局が治療薬を届ける取り組みを行っています。
協力しているのは29の薬局にのぼり、自宅療養者の容体が急変しないか、電話などを通じて、健康観察も担います。

墨田区薬剤師会理事 金正有希子さん
「自宅療養をしていると不安しかないと思うので、いつでも連絡して下さいと。相談窓口として少しでも安心感与えるようにしたいと思っています」

コロナ対応の中枢、墨田区保健所。ワクチンの2回目接種は全国では5割を超えたばかりですが、墨田区ではすでにおよそ7割にのぼっています。
さらに強化したのが「ローカルの対応力」を結集することでした。

自宅療養者が急増した第5波では、地域の医師や訪問看護師が往診を行う「健康観察チーム」を発足。そこに薬局も加わり、在宅でも速やかに治療が始められる体制を整えたのです。

墨田区保健所 西塚至所長
「一見、軽症者とみられた方がある日突然、重症化していく。第5波ではひょっとしたら保健所も在宅療養者の支援ができなくなるかもしれないということを前提に、医師会、薬剤師会のほうで在宅療養の支援体制を作っていただきました」

病院でも重症化防ぐ取り組み

重症化を防ぐ取り組みは、病院でも行われています。2種類の薬を同時に点滴で投与する「抗体カクテル療法」です。迅速な対応を進め、これまでに投与できたのは、区内で102人にのぼります。

投与受けた60代患者
「途中で体調が激変する、急変するということがなくて無事に済みましたので、ひと言でいうと命拾いしたと思います」

抗体カクテル療法は、発症から7日以内に行う必要があります。しかし、病床がひっ迫していると、タイミングを逃してしまいます。
このため、墨田区では、抗体カクテル療法の専用病床を確保し、多くの投与につながりました。

同愛記念病院 感染管理担当 鈴木謙部長
「みなさん軽快して退院され、重症化して予後が悪くなった人はいなかった。投与できる人を多く紹介されたので、連携はうまくいっていると思います」

新たな課題 子どもの感染増加

一方で、新たな課題も出てきました。ワクチン接種ができない子どもたちの感染の増加です。
40人近いクラスターとなった保育所もありました。保育や学びの場を守りながら、感染をどう食い止めるか。
ここでも、教育現場と保健所の間で連携。発熱などで欠席した子どもたちの情報を共有し、それ以上感染が広がらないように地域で対応しようとしています。

墨田区保健所 西塚至所長
「ローカルで課題を解決していく、次の波までにさまざまな課題も出ると思いますけど、地域の皆さんに支えられながらどんなリスクも乗り越えてこうと思います」

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