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ワクチン3回目接種を行う方針 対象は2回目から8か月以上で検討

  • 2021年9月17日

3回目の新型コロナウイルスのワクチン接種について、海外では接種が開始されたところが出てきたなか、厚生労働省が、3回目の接種を行う方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。対象は、2回目の接種から8か月以上たった人とする方向で検討しています。その理由や方針の内容についての情報をまとめました。

“3回目の接種『ブースター接種』が視野に”

新型コロナウイルスのワクチン接種は、政府が13日に公表した内容によりますと、国内で2回目の接種を終えた人が全人口の半数を超えました。

こうした中、河野規制改革担当大臣は、14日の全国知事会とのオンライン会議で「3回目の接種『ブースター接種』が視野に入ってきている」と述べ、接種する場合の時期や方法について知事会側の意見を聴きながら、準備を進めたいという考えを示しました。

なぜ3回目接種 デルタ株でワクチン効果が低下か

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスのワクチンは、時間がたつと効果が低下することが国内外で報告されています。

デルタ株拡大で発症の予防効果は ― イスラエル
このうち、ワクチン接種が他の国より早く進んだイスラエルでは、デルタ株の拡大に伴って、発症を予防する効果が2021年5月には94%だったのが、6月には64%に下がったと報告されました。イスラエルでは、ワクチンの効果が下がっているとする見方があり、3回目の接種をすることで効果を高めようという動きが出てきました。

デルタ株に対する中和抗体の量は ― ファイザーの資料
ワクチンメーカーでも、3回目の接種を行って効果を確認する臨床試験を進めています。このうち、ファイザーが2021年7月28日に出した資料によりますと、3回目の接種をすることで、デルタ株に対する中和抗体の量は、2回目の接種の時点と比べて、18歳から55歳では5倍、65歳から85歳では11倍上昇したということです。

変異ウイルスに詳しい東京医科大学 濱田篤郎 特任教授
「いま使われているワクチンは、半年くらいで免疫の効果が薄れてくるのではないかと言われている。仕組みは違うが、インフルエンザのワクチンでは効果があるのは半年程度とされている。新型コロナのワクチンでも半年程度で追加の接種を行うというのは、ありえる話だ。一企業の発表に過ぎず、慎重に見なければならないが、デルタ株に対しては3回目の接種を行って免疫を増強する必要がある可能性がある」

対象の方針 2回目接種を終え8か月以上の人

イスラエルのほか、フランスやシンガポールなどがすでに追加で3回目の接種を行っているほか、アメリカも9月から追加接種を始めることを検討しています。

厚生労働省は、国内で承認しているファイザーとモデルナ、それにアストラゼネカのワクチンについて、いずれも追加接種を行う方針を固め、専門家でつくる分科会に諮ることにしています。対象は、アメリカなどと同じく、2回目の接種を終えて8か月以上たった人にする方針です。

3回目接種の開始時期は

追加接種をめぐっては、WHO=世界保健機関が途上国などでの接種を進めるため、年末までは控えるよう呼びかけています。

国内で2回目の接種が終わらないうちに始めると自治体が混乱するおそれもあることから、開始する時期は改めて検討します。

使用するのは原則、2回目までの接種と同じメーカーのワクチンとし、全員を対象にするか、重症化リスクの高い人に限定するかは、海外の状況などを踏まえて改めて判断する方針です。

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