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コロナ禍 各学校に広がったオンライン授業 子どもの学びどう守る?

  • 2021年9月14日

夏休み明け、新型コロナの「第5波」で各地の学校に広がったオンライン授業。
首都圏などでは今週から対面授業に切り替える学校も増えています。感染拡大の懸念が残るなか、子どもたちの学びをどう守るのか、学校現場の模索を追いました。

オンライン授業がスムーズにいくように準備

東京・調布市の第一小学校は、2学期の始業式の翌日から4日間、すべての授業をオンラインで行いました。
この小学校でタブレット端末がすべての児童に配られたのは今年1月。学校と自宅を一斉にオンラインで結ぶ授業は今回が初めてでした。

学校側はオンライン授業がスムーズに行えるように、工夫をしてきました。
子どもたちが端末の操作などでつまづくことがないようマニュアルを作成しました。

1年生向けのマニュアルでは、どのアプリやアイコンを選べばいいのか、順番にイラスト入りですぐにわかるようにまとめています。

6年生向けは、例えば、個人の学習時間にわからないことがあった場合、「再接続して直接質問する」。「振り返りシートにわからなかったことを記入する」などとチャート式で対処法を紹介しています。

一方、通信量の制限という課題は残りました。すべてのクラスで一斉に授業を行うと、学校側の通信量がオーバーするおそれがあるため、授業は学年でひとつ行うことにしました。このため1回の授業におよそ100人の児童が参加しました。

子どもたちに配られた端末にも通信量の制限があります。このため、オンラインでつなぐのは授業の始めと終わりの合わせて20分ほど。途中の時間は課題を出すことにしました。
100人の子どもたちにきめ細かに対応するため、サポート役の教員を配置する対応をとりました。

質問したい児童には合間に個別に対応。
授業のあとには感想や質問を書いた「振り返りシート」を一人ひとりに送信してもらいました。

教員

もうちょっと時代背景を、教科書にないところも交えながら次の授業で話ができたらいいのかな。

児童

分からないこともあったんですけど、先生に質問して直接聞けたから回避できた。

オンライン授業 子どもたちの反応は?

週明けの13日、小学校で対面授業が再開しました。
各教室でオンライン授業を振り返りました。
子どもたちの反応は・・・。

 

ほかのクラスの人たちともやったから、けっこう楽しかった。

 

ノートとか授業中に取り忘れちゃったりしても、あとでパワーポイントとか見返して自分で取れるからいいな。

 

いつも、普通の授業だったらみんな普通にしゃべれるから意見とか出し合えるけど、オンライン授業ってずっとマイクがオフになっているからなんか…。

 

オンラインだと静かすぎて授業にかえって集中できない。

子どもたちの声をどう受け止めるのか。放課後、教員が集まって意見を交わしました。

 

学年全体でやるという、これまではなかなか難しかったことができた。

 

子どもたちの反応を見ながら授業を進められなかったなというのは、課題として残った。

 

やっぱり教室でやった時に比べると、定着の度合いは、ちょっと不安が残るかなというところがあった。

学校では、今後も状況をみながらオンライン授業を活用していきたいとしています。

調布市立第一小学校 川島隆宏校長
「たぶん学級閉鎖レベルのことは起こってくると思うんですね。その時に登校できない子どもたちの学習を保障していくというのは公立学校としてやっていかないといけないんだろうなと思います」

専門家“オンラインに慣れる”

この学校では、1年生でも3分の2が機器の設定を自分でできたと回答し、残り3分の1も最初は家族に手伝ってもらったが途中からは自分でやれたと答えました。
ただ、オンライン授業は自治体や学校によって対応に差もあり、端末の使い方に教員がつまづいてしまったり、通信環境の問題から急きょ、登校に切り替えたりする家庭もあります。

専門家は、オンライン授業は今後ますます必要になっていくとして、まずは慣れることが大切だと指摘します。

オンライン教育に詳しい 東北大学大学院 堀田龍也教授
「子どもたち全員がつながるまで時間が何分かかるとか、先生が話す時間が短くても、しばらくしたら子どもたちが飽き始めるんだなとか、実際にやってみると分かることがけっこうあります。オンライン授業の経験は子どもにとっていい経験だと理解して、学校はどんどんオンライン授業に挑戦してほしいと思います」

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