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変異ウイルス「ミュー株」特徴やワクチンの効果は?

  • 2021年9月2日

「デルタ株」や「ラムダ株」に続いて、新たな変異ウイルスが確認されました。
ことし7月にかけて、空港の検疫所で新型コロナウイルスの検査を受けて陽性と確認された2人が、WHO=世界保健機関が「注目すべき変異株」に指定した変異ウイルスの「ミュー株」に感染していたことが分かりました。国内で確認されたのは初めてです。
ミュー株とはどんな変異株なのか?今わかっている情報をまとめました。

「ミュー株」国内で初めて感染確認

変異ウイルスの「ミュー株」は南米やヨーロッパで報告され、WHOは、先月30日(8月)、ワクチンの効果や感染力に影響を与える可能性などがある「VOI=注目すべき変異株」に位置づけました。

厚生労働省が、検疫の検査で採取された検体について、遺伝子解析の結果をさかのぼって調べたところ、ことし6月26日にUAE=アラブ首長国連邦から成田空港に到着した40代の女性と、7月5日にイギリスから羽田空港に到着した50代の女性の2人がミュー株に感染していたことが分かったということです。
国内でミュー株への感染が判明したのは初めてです。

国立感染症研究所 脇田隆字所長
「さまざまな変異ウイルスが出てくるが、従来のウイルスを押しのけて拡大する状況があれば注意が必要で、情報を集めていく必要がある」

ミュー株 ワクチン効果に影響も

WHOによりますと、ミュー株はワクチンの効果に影響を与える可能性があると指摘されていて、ことし1月にコロンビアで初めて確認されて以降、30か国以上で感染が報告されています。

WHO=世界保健機関は、2021年8月30日付けで新型コロナウイルスの変異ウイルス「ミュー株」を「VOI=注目すべき変異株」に位置づけました。
ギリシャ文字で「ラムダ」に続く文字として今回、「ミュー株」とされました。

WHOによりますとミュー株は、2021年1月に南米のコロンビアで初めて確認されて以降、南米やヨーロッパで感染が確認されていて、特にコロンビアとエクアドルで増加傾向にあるということです。新型コロナウイルスの遺伝子配列を登録するウェブサイト「GISAID」によりますと9月2日の時点で42の国や地域で報告されいます。

また、変異ウイルスの情報を集約している研究機関のウェブサイトによりますとミュー株は、ウイルスの「スパイクたんぱく質」の遺伝子に「N501Y」という変異や抗体の攻撃から逃れる「E484K」という変異などが含まれていて、この2つの変異は南アフリカで確認され、WHOが「VOC=懸念される変異株」に位置づけている「ベータ株」にもみられるということです。

WHOによりますと予備的なデータでは「ベータ株」と同様にワクチンなどで得られた免疫の働きが下がるという報告があるということですが、詳しい性質を確定するにはさらに研究が必要だということです。
このためWHOでは特に「デルタ株」と同時に流行する場合などミュー株の状況を注視していくとしています。

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