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「盆明けの人流急増 陽性者増加が危惧」関東各都県の状況は?

  • 2021年9月2日

東京都のモニタリング会議で、専門家は、都内の感染状況について、依然として極めて高い値が続いているとしたうえで、お盆明けから人の流れが急激に増えていることから、新規陽性者数が再び増加に転じることが危惧されると指摘。
1日開かれた厚生労働省の専門家会合で示された人の動きのデータとともにまとめました。

感染者数 2か月ぶりに減少

1日に行われた厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、新規感染者数は31日までの1週間では前の週と比べて、全国では0.91倍とことし6月下旬以来、およそ2か月ぶりにわずかに減少に転じています。

緊急事態宣言が出されている首都圏の1都6県では、東京都で0.76倍、神奈川県で0.92倍、千葉県で0.90倍、埼玉県で0.86倍、栃木県と茨城県で0.79倍、群馬県で0.82倍と減少傾向に転じています。

現在の感染状況を人口10万人あたりの直近1週間の感染者数で見ると、東京都が177.03人、神奈川県が169.58人、千葉県が151.51人、埼玉県が136.33人と13の都府県で100人を超えています。全国では116.38人となっています。
感染状況が最も深刻な「ステージ4」の目安の25人を超えているのは、これまでで最も多い44の都道府県となっています。

東京都内 夜間の滞留人口が急増

1日開かれた厚生労働省の専門家会合では、8月29日までの全国の主要な繁華街の人出についてのデータを、東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターが示しました。

各自治体の主要な繁華街を対象に個人を特定しない形で得られた携帯電話の位置情報から、職場や自宅以外で15分以上滞在していた人の数を「滞留人口」として500メートルメッシュで時間ごとに分析しています。今回、分析の対象となったのは8月29日までのデータです。
東京都では、新宿や渋谷、六本木など7か所の繁華街のデータを元に分析しています。

夜間の滞留人口がお盆明けから2週連続で急激に増加し、今回の緊急事態宣言が出される前の高い水準に近づきつつあります。

特に、感染のリスクが高いとされる午後10時から深夜0時までの時間帯ではお盆明けの2週間で24.7%の増加と大型連休明けとほぼ同じスピードで増加していて、こうした状況が続くと再び感染が拡大するおそれがあるとしています。

政府の分科会は東京都の人出を今回の緊急事態宣言の直前の7月前半に比べて50%減らすよう求めていますが、夜間の滞留人口は宣言前から19.1%の減少にとどまっています。

関東地方各県の人出は

千葉県では、夜間、昼間ともに滞留人口はお盆明けから2週連続で急激に増加し、宣言前の水準にほぼ戻りつつあります。感染の再拡大が懸念されます。

神奈川県は、夜間の滞留人口が緩やかに増加しているものの、第4波の際の最低水準に近い水準を維持しています。昼間の滞留人口は2週連続で増加しています。

埼玉県は、夜間の滞留人口はお盆明け以降も顕著に増加することなく、低い水準を維持しています。昼間の滞留人口も横ばいで推移しています。

茨城県は、夜間の滞留人口は3週連続で低い水準(1回目の宣言時の最低水準以下)を維持しています。昼間の滞留人口は直近1週間で増加しています。

栃木県は、夜間の滞留人口は2週連続で低い水準(1回目の宣言期間中の水準)を維持しています。昼間の滞留人口は直近1週間で増加しています。 

群馬県は、重点措置適応後から急減していた夜間の滞留人口は、直近1週間で増加に転じています。昼間の滞留人口も増加し始めています。

人流増加で感染者増が危惧

東京都のモニタリング会議で、専門家は、都内の感染状況について、依然として極めて高い値が続いているとしたうえで、お盆明けから人の流れが急激に増えていることから、新規陽性者数が再び増加に転じることが危惧されると指摘しました。

会議の中で専門家は、都内の感染状況と医療提供体制をいずれも4段階のうち最も高い警戒レベルで維持しました。このうち感染状況について、新規陽性者の7日間平均は、9月1日時点ではおよそ3290人と1週間前の8月25日から1098人減少したものの、極めて高い値が続いていると説明しました。

そのうえで「お盆休みによる人流の減少の影響を受けて、一時的に減少した可能性がある」としたうえで「お盆明けから繁華街でレジャー目的の夜間の人流が急激に増加していて、新規陽性者数が再び増加に転じることが危惧される」と指摘しました。
そして「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が数週間続いている」として感染防止対策の徹底を呼びかけました。

国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長
「人流を非常に気にしている。繁華街の夜間の滞留人口がまた増えてきていて、過去の経験からも、これが続くと新規陽性者数は必ずや反転してくると考えている。この状況は非常に注意しなければならず、リスクだ」

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