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埼玉で「遠隔ICU」重症患者の命救う 集中治療室の診療支援

  • 2021年8月31日

新型コロナウイルスの重症患者が全国で過去最多となる中、埼玉県では県内の病院の集中治療室をインターネットで結び、遠隔で診療を支援する「Tele-ICU」、遠隔ICUがスタートしました。
医療態勢が危機的な状況となっている中、専門家がチームを組んで、重症患者の救命に力を注いでいます。

5つの病院つなぎ遠隔支援

この仕組みを中心となって立ち上げたのは自治医科大学付属さいたま医療センターの讃井將満教授です。集中治療室の専門医が少ない中、機材があっても診察が出来ないケースもあり、遠隔で支援することで多くの命を救いたいとしています。

「遠隔ICU」の仕組みです。拠点となるさいたま医療センターと、県内で重症患者を診ている5つの病院をインターネットでつなぎます。患者の様子を見たり、カルテを共有したりして遠隔で診療を支援することができます。
この日は、遠隔ICUでつながる3つの医療機関と重症患者の治療について意見を交わしました。

讃井教授

CTをお見せします。カメラでリアルタイムで撮っています

別の医療機関

皮下気腫もひどいんですね

医師はカメラを操作して、リアルタイムで患者の表情や胸の動きなどを見たり、人工呼吸器の波形などを確認したりすることができます。
数字だけの情報とは違い、たとえ遠隔でも患者を実際に見ることで、重症患者の診療支援がこれまでとは全く違うものになったといいます。

自治医大付属さいたま医療センター 讃井將満 教授
「頭の中に患者さんの状態のイメージを作るわけです。リアルな患者情報があって、見た目こうなんだとわかるとすごく鮮明に頭の中に残るんですよね。患者さんが落ち着いて、もうすぐ人工呼吸終了して管を抜けるというのは、画像を見たらおおよそわかりますね」

医療機関の連携進める

参加するのはさいたま医療センターのほか、ふじみの救急病院(三芳町)、県立循環器・呼吸器病センター(熊谷市)、かわぐち心臓呼吸器病院(川口市)、羽生総合病院(羽生市)、埼玉医科大病院(毛呂山町)の6つの医療機関。
自治医科大学付属さいたま医療センターがコアとなって運営されます。

遠隔ICUは神奈川県など、ほかの県でも始まっていますが同じ大学の関連病院での導入がほとんどで、異なる運営母体での運営は珍しいということです。
今後、医療機関どうしの連携をさらに進め、夜間や休日の当直体制を共同で運用して、医師の負担軽減にもつなげたいとしています。

自治医大付属さいたま医療センター 讃井將満 教授
「複数の病院が集まって知恵を出し合う。こうした方がいいという提案をすることで、診療のレベルが上がる。これは非常に大きく効果として期待できることだと思います。埼玉県の皆様の命を守るということが一番大きな目標」

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