東京都内では25日、新型コロナウイルスに4228人が感染していることが新たに確認されました。1週間前の水曜日より1158人減り、25日までの7日間平均は前の週から減少しましたが、都の担当者は、「減少が続くのかどうかはもうしばらく見ないとわからない」と話しています。年代別や感染経路など詳細情報です。
東京都は25日、都内で新型コロナウイルスに4228人が感染していることを新たに確認したと発表しました。感染が確認されたのは10歳未満から90代までの男女で、1週間前の水曜日より1158人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのはこれで3日連続です。
25日までの7日間平均は4471.4人で、前の週の95.2%となり、減少しました。7日間平均が前の週を下回るのはことし6月19日以来です。
都の担当者
「7日間平均は前の週より減少したが、これが続くのかどうかはもうしばらく見ないとわからない。いずれにしても感染者数が非常に多いことに変わりはないので、油断せずに人との接触を避けて欲しい」
これで、都内で感染が確認されたのは32万3157人になりました。
感染が確認された4228人の年代別の内訳です。
10歳未満 308人
10代 417人
20代 1179人
30代 890人
40代 663人
50代 491人
60代 115人
70代 86人
80代 60人
90代 19人
「家庭内」1143人
「職場内」 220人
「施設内」 119人
「会食」 65人など
東京パラリンピックの関連では9人の感染が確認されました。内訳は、外国人の競技関係者3人、選手2人、業務委託の事業者1人、日本人の業務委託の事業者3人です。
25日時点で入院している人は、24日より30人増えて4154人となり、5日連続で最多を更新しました。
「現在確保している病床に占める割合」は69.6%です。
都の基準で集計した25日時点の重症の患者は、24日より9人増えて277人で、これまでで最も多くなりました。
重症患者用の病床に占める割合は70.7%となっています。
年代別の重症患者数
10代 1人
20代 4人
30代 23人
40代 49人
50代 109人
60代 58人
70代 27人
80代 6人
このほか、ホテルなどで宿泊療養している人は、25日時点で、初めて2000人を上回って2019人となり、過去最多です。
都は、感染が確認された30代から60代と、80代から90代の男女あわせて11人が死亡したことを明らかにしました。
このうち80代の女性は、感染が確認されたあとも、家族の希望により入所する有料老人ホームで療養を続けていましたが、8月21日に亡くなったということです。
また、30代の男性は、都内の医療機関で受けた検査で感染していることがわかり、都外にある自宅で毎日、保健所の健康観察を受けながら療養していましたが、8月15日に連絡がとれなくなり、自宅で亡くなっているのが見つかりました。男性は1人暮らしで、糖尿病の基礎疾患があったということです。
80代の女性は、8月23日に自宅で倒れているのを同居する家族が見つけ、病院に搬送されたあとの検査で感染が確認されて、その後、亡くなりました。女性は2回のワクチン接種を終えていたということです。
第5波に入って、今月、自宅療養中に死亡した人は、都によりますと、これで14人だということです。
都内で感染して死亡した人はあわせて2404人になりました。