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「酸素濃縮装置」注意点は?コロナ感染急拡大で需要急増

  • 2021年8月23日

新型コロナウイルスの医療体制が危機的な状況となり、都内の自宅療養者が過去最多となる中、在宅で酸素を吸入する装置の需要も高まっています。一方、たばこなどの火が近くにあると燃え移って火災が起きるおそれがあるとして消防や業界団体が注意を呼びかけています。使い方の注意点などをまとめました。

需要高まる酸素濃縮装置

東京・文京区にある医療機器の貸し出しを行う会社では、8月に入って在宅で酸素の吸入を行える「酸素濃縮装置」を求める要請が都や保健所から相次いでいます。

このため、全国にある営業所から台数を集めて合わせて200台あまりを確保し、18日、会社の倉庫に各地から集められた装置が続々と運び込まれました。
その後、感染した人が療養するホテルや、8月から運用が始まった「酸素ステーション」に向けて配送されました。

また、保健所から貸し出しを要請する電話が入り、担当者が患者の状態などを聞き取り、住まいのマンションに配送していました。装置は玄関前に置いて患者に接することなく渡す方法がとられ、その後、往診した医師によって設定が行われるということです。

会社によりますと、都などの要請で用意した200台あまりは、すでに18日までに9割以上が使われているということです。

フクダライフテック東京 文京営業所 越阪部友所長
「今月から感染者が増えると思っていたが、想像以上の増え方だった。できる範囲で最大限の対応をしているが、厳しい状況がいつまで続くか見通せず不安がある」

わずかな火でも…使用に注意

装置の需要が高まる一方で、こうした装置をめぐっては、たばこなどの火が近くにあると燃え移って火災が起きるおそれがあるとして、消防や業界団体が注意を呼びかけています。

大阪市消防局が人形を使って実験した映像では、酸素を供給しているチューブにたばこの火を近づけると激しく燃え上がるのが確認できます。
酸素の濃度が高いとわずかな火でも一気に引火し、チューブが導火線のようになって、顔などにも火が広がり非常に危険な状態になります。

医療機器などのメーカーで作る業界団体によりますと、こうした装置を使っていて火災が発生し、亡くなった人は、2003年以降で85人にのぼっているということです。

たばこやライターから引火することが多く、近くにストーブなどがある場合も危険だということです。
国などは、装置の2メートル以内に火気を近づけないよう十分に注意し、医師の指示に従って正しい方法で使うよう呼びかけています。

東京消防庁調査課 山崎武見消防司令補
「酸素の吸入中に、近くにわずかでも火気があると顔の近くで燃え広がるおそれがあり大変危険だ。周りにいる人も含めて十分に注意してほしい」

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