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コロナ第5波 40・50代が重症化 基礎疾患ない人も・・・

  • 2021年8月11日

新型コロナウイルスに感染して重症になった患者の数は、東京都内ではこれまでで最も多かった年末から年明けの「第3波」のピークを超え、過去最多に。今回の第5波では、基礎疾患がなく、大きな病気にかかったこともない40代や50代といった世代が重症化するケースも相次いでいます。

コロナ重症者が最多

東京都によりますと、都の基準で集計した重症患者の数は、第3波のことし1月20日に160人と最も多くなったあと、3月中旬には37人まで減り、4月中旬までの1か月間は30人台から40人台が続きました。
その後、第4波によって重症患者も増加し、5月12日には86人となりましたが、6月下旬には37人にまで減りました。
ところが、7月以降は感染拡大の第5波で重症者数も増加傾向となり、特に7月下旬には60人台だったのが、この3週間ほどで176人と3倍近くに急増しています。

年代別に見ると、第3波では60代以上の世代が重症患者の80%以上を占めましたが、現在の感染拡大では50代以下がおよそ70%を占めています。
特に増えているのが、40代から50代の重症患者で、1月20日の時点では24人と全体の15%でしたが、今月10日時点では、全年代のうちの60%を占めています。

自宅療養の50代重症化 救急医療ひっ迫で

感染が急拡大する中、都内の自宅で療養していた50代の患者が重症化して救急搬送された際、およそ120の医療機関に受け入れを断られていたケースも出ています。

都内に住む50代の男性は、8月上旬に発熱の症状が出て陽性と判明したあと自宅で療養していました。
しかし2日後には、呼吸の状態が悪くなるなど重症化し、救急搬送されましたが、およそ120の医療機関に受け入れを断られたということです。
そして搬送開始から5時間余りたって東京・文京区の日本医科大学付属病院で受け入れが決まり、入院しました。

この病院は、緊急性の高い重症患者に対応する3次救急の指定病院ですが、満床の状態が続いていて、消防やほかの病院から次々と要請が入っても断らざるを得ないケースが相次いでいるということです。

日本医科大学付属病院高度救命救急センター 横堀將司センター長
「すぐに重症病床が埋まってしまう状況で、こんなに収容の依頼が多くくるというのは今までに経験がない。助かる命が助からなくなってくるという可能性を考えなくてはいけない。感染者数を減らさない限りこの状況は続く」

第5波 40~50代の重症化 基礎疾患ない人も

新型コロナウイルスの第5波では、入院患者の割合は高齢者が減った一方で、基礎疾患がなく、大きな病気にかかったこともない40代や50代といった世代が重症化し、症状の進行も速いケースが相次いでいます。

埼玉医科大学総合医療センターでは、40代の女性が、肺炎が悪化し酸素投与では呼吸が保てず、人工呼吸器をつけなければならない状態になっていました。女性は、7月下旬に感染しましたが、基礎疾患もなく、大きな病気にかかったこともありませんでした。年齢も若いことから自宅で療養していました。

しかし、血液中の酸素の値が下がり、「重症」の手前で、酸素の投与が必要な「中等症2」の状態になり、入院を余儀なくされました。
入院後、投薬治療などが施されましたが、容体は改善せず、重症化し、人工呼吸器をつけることになったということです。

第5波 重症に至る進行速く…

会社勤めの62歳の男性は、7月下旬に発熱などの症状が出てから急速に容体が悪化し、発症後わずか4日で人工呼吸器をつけるまでに重症化しました。男性は、容体が回復してきたため、病棟内で医師が話を聞く方法で取材に応じてくれました。

男性
「人工呼吸器が外れた時は状況が理解できず、『自分はどこにいるのだろう』という感覚でした。はじめは軽いせきから始まり、それから『ゴホン、ゴホン』と深くなり、やがて高熱が出てふらつくようになりました。自分はコロナ感染にはほど遠いと思っていましたが、かかってみるとあまりにも苦しかったです」

治療にあたる医師によりますと、第3波や第4波では1週間から10日前後、発熱などが続いてから重症となるケースが多かったものの、第5波では症状の悪化が速いということです。

埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭医師
「これまでは“おそらく大丈夫”と思っていた年齢やステータスの患者が悪化するケースが相次いでいて、どのような患者層がいつ重症化するのか、読めなくなってきた」

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