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コロナ感染急拡大 “生活困窮”で食料配布に大勢の人

  • 2021年8月6日

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、収入の減少などで生活に困窮する人が相次いでいます。支援団体が行う食料の配布には多くの人が訪れています。

コロナ禍1860社倒産 飲食店などさらに増加か

信用調査会社の「帝国データバンク」のまとめによりますと、新型コロナウイルスの影響で破産などの手続きを取って倒産した企業や事業を停止して法的整理の準備に入った企業は個人事業主を含めて去年2月から3日までの累計で1860社になりました。

業種別
飲食店 311社
建設・工事業 185社
ホテル・旅館 101社
食品卸 97社

帝国データバンク
「飲食店などの倒産に伴い、店の修繕や建設を請け負う事業者などが連鎖的に倒産するケースも増えている。夏のレジャーシーズンに緊急事態宣言が延長・拡大されたことで、今後さらなる倒産の増加につながるおそれがある」

生活困窮 食料配布に1日300人超の日も

経済状況も厳しく、感染も急拡大する中、収入の減少などで生活に困窮する人が相次ぎ、支援団体が行う食料の配布には多くの人が訪れています。
東京・台東区の支援団体「セカンドハーベスト・ジャパン」では、週4日、生活に困窮する人に食料を無料で配布しています。

5日も仕事を失った人や学生などあわせて80人あまりが訪れ、米やパン、レトルト食品などが入ったおよそ8キロの袋を受け取っていました。
団体によりますと、感染が拡大する前の倍にあたる1日、100人以上が訪れる日が多く、多いときには300人を超えた日もありました。

都内で1人暮らしをする大学4年の男子学生は、アルバイトにほとんど入れず、学費以外の生活費は自力でまかなっていたため生活は厳しいと言います。
アルバイト先のカラオケ店は、営業を縮小し、正社員さんとバイトリーダー的な人だけがシフトに入っていて、一般の学生のアルバイトはあまり入ることができないということです。男性は、1回目の緊急事態宣言のときに学生寮の掲示板に、食品を配るサービスの案内を見てから、緊急事態宣言ごとに来ているということです。

大学4年生の男性
「自分みたいにバイトで生活費をなんとかしている大学生だと、1か月2か月バイトできなくなると生活が苦しい。去年一度は10万円の給付金があったので、当面の食費にはなった。バイトができるようになるか、10万円でなくても少しでももらえれば楽になる。お金がなくなりそうという不安は、ここ1か月ぐらいずっとつきまとってきていて、精神的なストレスもあります。就職活動中でアルバイトを新たに探す余力もありません」

小学1年生の子どもがいる45歳のシングルマザーの女性も、パートのシフトに入れず、生活は厳しいと言います。

シングルマザーの女性
「子どもが夏休み中で毎日3度の食事の確保が大変です。食べるものが少ないと子どもが『おなかがすいて眠れない』と言うときもあり、自分も食事が十分にとれず体調はよくないです。収入のことも不安ですし、ごはんをどうしたらいいんだろうっていう悩みは増えてしまいます。食料があるというだけで安心につながるので、すごく助かります」

団体のパントリーマネージャー 武田幸佳さん

現状について
コロナ前よりもここを利用する方がやはり増えました。現在は、50~150世帯ぐらいの利用者が来ています。以前は30~40世帯だったのが、今は少ないときでも50世帯、多いときだと150世帯ぐらいが利用しています。

背景はさまざまな状況、人それぞれあると思うんですけど、やはりコロナの影響を受けて仕事がなくなったこととか、子どもの学校が一時なくなったり、給食がなくなったりしたことでお母さんが家で料理をしなくてはいけない、仕事にも出られない、食事を用意しなくてはならず、非常に厳しい状況におかれているという話を聞きます。

食料支援の重要性
やはり食べるということがないと何も次の行動に移せない。もちろん感染とかで健康を害してしまう方もいるけれども、食事の量、バランスが偏ってしまうと、どうしても免疫力も落ちてしまいますし、まず行動するための第一歩として、当たり前としてそれがある社会を私たちは目指しています。

これほど大勢の人が訪れる状況が続くのはこれまでになく、ニーズの増加に伴ってどうすれば活動を継続できるか、試行錯誤しています。食料の配布を受けることを恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、ひとりで抱え込まず、気軽に来られる場所だと思ってほしい。

「セカンドハーベスト・ジャパン」では、都内のほか埼玉県や神奈川県でも食料の配布を行っていて、詳しくはホームページなどで確認してほしいということです。

HPのアドレス  www.2hj.org
電話番号 03-5822-5373
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