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コロナ感染が急拡大 “患者が爆発的に”東京の医療現場はいま

  • 2021年7月29日

画像は、新型コロナウイルスに感染した乳児に、感染防止のガウンを着た看護師が哺乳瓶片手にミルクをあげようとしているところです。
別の大学病院では「爆発的に患者が増えている」と語る医師も。
感染が急拡大している東京の、医療現場のいまです。

赤ちゃん6人 いずれも家庭内感染

新型コロナウイルスに感染した中等症までの患者を受け入れている東京・杉並区の河北総合病院です。
感染した子どもの患者が入院する病棟で、赤ちゃんの泣き声も聞こえます。

病室に入る看護師がもっているのは、哺乳瓶。
ベッドで寝ている1歳未満の赤ちゃんに、感染を防止するガウンを着た看護師がミルクを与えようとしているのです。
看護師はその後、体温や体調などを確認して「症状はせきが時折、あと鼻汁があるのと便がゆるめ」などと報告し、廊下にいる別の看護師がパソコンに記録していました。

この病院では新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れるためにベッドを43床確保していますが、1週間ほど前から入院患者が増え、28日の時点で46人になりました。家族は同じ病室に入院してもらうなどして対応しています。

河北総合病院 杉村洋一院長
「6月7月のはじめくらいまでは35人から40人の入院でしたが、ここ2週間くらいは43床が満床で、1週間くらい前からは入りきらなくなり、けさの段階では46人になりました。同じ部屋にお母さんと子どもに入院してもらっています。いま、1歳未満の子どもが6人ですね。みんな家族内の感染です」

年代別では、30代までの若い世代が全体の3分の2を占めているということです。この病院の発熱外来には、連日、20人以上が訪れ、検査した人のおよそ4割が陽性と確認された日もあったということです。

杉村院長
「ほぼコロナ病床は満床の状況が続いているのでまったく休まることがない厳しい状況が続いている。変異株が増えてきて、若い人でもかかりやすくなっています。若い人でも重症化する人が出てきている。自分たちもリスクが増えているということを知ってもらいたい」

患者の受入数を優先

こちらは重症や中等症の患者の治療にあたっている文京区の東京医科歯科大学附属病院です。
病室にはインドで広がった変異ウイルス「デルタ株」の患者を意味する「L452R」という張り紙が目立ちます。

これまでは、イギリスで確認された変異ウイルス「アルファ株」の患者と、「デルタ株」の患者などと病室を分けていましたが、感染が急拡大している今、この対応をいったんやめて病室を同じにすることで、患者をより多く受け入れる体制を取ることに決めました。

東京医科歯科大学附属病院 小池竜司 副病院長
「株が違うと混合感染が起こりうるのではないか、いろんな株が混在することで患者さんの中で組み替えなどが起こりうることから、できるだけ分ける方向性になっていました。
ただ、株ごとで病室を分けると必要な部屋数が増えるわけです。4人部屋に1人しか入れない、そういう4人部屋が次々発生するとぜんぶで40人入れる病室に10人しか入れないということになります。その必要度がどのくらい高いのかということと、現実的に可能かのバランスで考えないといけないが、もはやいまは必要度よりも実際に収容できる人数を優先せざるを得なくなりました」

「間違いなく患者は爆発的に増えている」

28日朝、病院の幹部などが集まって開いた会議では、中等症の患者が21人、重症の患者が4人、入院していて、中等症の病床が満床状態になっていることが報告されました。
この病院では、重症患者はまだ受け入れられるものの、このまま感染の急拡大が続き、重症患者も増えていけば、一般診療に影響が出かねないと危機感を強めています。

新型コロナウイルスについては感染が急拡大する中、都の幹部から「不安をあおるな」といった発言も聞かれました。
こうした中で小池副病院長は、取材に対して確かな口調でこう答えました。

「間違いなく患者は爆発的に増えています」

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