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「タンザニアのはだしの選手にシューズを」 新潟発の支援に感謝の声

  • 2021年7月15日

「本来スポーツは公平でなければ成り立たないと思います」。こう話すのは、スポーツシューズが買えず、はだしで走る陸上選手もいるアフリカ・タンザニアに向け、シューズを送る活動に取り組む男性。取り組みはSNSで広がり、受け取った選手たちから感謝の気持ちを伝える動画が届きました。

きっかけは五輪元代表ランナー イカンガーさん

南魚沼市の今井雄一さん(67)。陸上競技用のシューズをタンザニアに寄付しようと活動を続けてきました。
活動のきっかけは、あるランナーからの依頼でした。
男子マラソンの元ダンザニア代表、オリンピックに3回出場し、入賞経験もあるジュマ・イカンガ-さん。日本の元オリンピック代表、瀬古利彦さんのライバルとしても知られています。
そのイカンガ-さんを、平成6年に開かれた新潟県内のマラソン大会に呼んだのが、当時、町の職員で地域おこしのチームに入っていた今井さんでした。宿泊先は、予算の都合で今井さんの自宅。13泊もともに過ごし、それ以来大切な友人になったといいます。

今井さん
「『家族と同様の扱いをしてもらって日本文化を吸収できて本当によかった』と本当に親しい友達になってくれたのがジュマです」

約3割の選手が裸足・・・ SNSで支援広がる

イカンガーさんが、友人の今井さんにシューズを送ってほしいと依頼した理由は、陸上競技をめぐる「格差」にありました。タンザニアの全国女子陸上競技大会。およそ3割の選手は、裸足で出場。経済的な事情でシューズを買えない選手が今も多いのだといいます。

親友の頼みに応えようと、今井さんはシューズの寄付をSNSで募り始めました。さっそく、各地から多くのシューズが集まりました。

今井さん

経済的な事情で靴が買えないでなかなか潜在能力を引き出すことができないでいる人たちが多いですからこういったものが本当に役にたって選手が台頭してくれれば嬉しいですし、一人残らずほしい人に行き渡ってほしいと思います。

タンザニアの選手から喜びの声

今井さんは、130足余りのシューズをJICA=国際協力機構の親善事業の枠組みで、ことし2月に現地に発送。このほど、シューズを履いて走る選手たちの様子を収めた映像が今井さんのもとに届き、このなかでは女子選手を中心に低い収入を背景としてシューズの購入費や練習場への交通費が賄えないなどの厳しい競技環境を訴える声が収められています。

そのうえで、現地の人たちは、シューズがあればより公平な条件で競技に挑めるとして、今井さんをはじめ、寄付に協力した人たちに感謝の気持ちを伝えています。

今井さん

本来スポーツは公平でなければ成り立たないと思いますが、最初から経済的な条件が違う選手もいます。少しでもタンザニアの選手たちの助けになればうれしい。

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