モデルナのワクチンを接種した人は、1週間以上して腕の接種部位が赤くなったり、かゆみが出たりすることがあり、海外では「モデルナ・アーム」とも呼ばれています。
この症状について国の研究班が初めて分析を行いました。
ネットでは、モデルナのワクチンを接種した人たちから心配する声が。
厚生労働省の研究班は、1回目の接種を受けた自衛隊員のうち1447人について、接種から9日目以降の症状を初めて分析しました。
分析結果
9日目に腕が赤くなっていた人は全体の3.5%、10日目が4%で、11日目以降は2.6%
腕のかゆみが出ていた人は、接種から9日目が2.7%、10日目は2.4%で、11日目以降は1.3%
なかには25日目まで症状が続いた人もいて、40代の人の発症が目立ったということです。
6月28日にモデルナのワクチンの1回目の接種を受けた40代の女性は、接種から8日目に接種した部位に赤みが出てかゆみがあることに気づきました。
その日から翌日にかけてかゆみがひどくなり、冷やしたり、かゆみを抑える薬を塗ったりして対処しました。
12日目になって、ようやく症状がおさまり始めたということです。
また、6月29日に1回目の接種を受けた30代の男性は、10日目ごろから接種部位が赤くなり始めました。12日目にはかゆみも出て、赤みは直径で6センチほどの大きさになったということです。
国の研究班の代表 順天堂大学医学部 伊藤澄信 客員教授
「いったんおさまったあとに再び症状が出る人もいる。ほとんどの場合、時間がたてばおさまるので、慌てずに接種部位を冷やすなどして対応してほしい」