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モデルナ ワクチン接種後の症状 “ピークは翌日” 国の研究班が公表

  • 2021年6月28日

モデルナの新型コロナウイルスのワクチンについて、接種後の症状が公表されました。厚生労働省の研究班によりますと、モデルナのワクチンの1回目の接種を受けた自衛隊員1400人余りについて接種後の症状を分析したところ、接種から2日後にかけて痛みや発熱などを訴える人が目立ち、ピークは翌日だったということです。詳細な情報です

モデルナのワクチンとは

アメリカの製薬会社、モデルナのワクチンは、国内では厚生労働省がことし5月21日に承認しました。政府はことし9月までに2500万人分のワクチンを供給する契約を交わしています。接種方法は筋肉注射となっていて、皮下脂肪の奥にある筋肉に打つ注射の方法で、肩に近い腕の部分、上腕部に注射針を直角に刺して接種します。1回目の接種のあと、通常、4週間あけて2回目の接種を受けます。接種の対象は18歳以上です。

ワクチン接種後の症状

厚生労働省の研究班は、モデルナのワクチンの1回目の接種を受けた自衛隊員1456人について接種後の症状を初めて分析しました。

それによりますと、症状で最も多かったのは「接種部位の痛み」で、接種の当日に確認された人が63%、翌日が86%、翌々日が68%でした。
また、「全身のけん怠感」は、接種の当日が13%、翌日が22%、翌々日が16%でした。

さらに「頭痛」は、当日が7%、翌日が12%、翌々日が8%でした。37度5分以上の「発熱」は、当日が1%、翌日が4%、翌々日が2%でした。

“若い世代ほど症状が出やすい傾向“

いずれも接種の翌日が最も多く、3日後には症状がおさまる傾向が見られたということです。また、「全身のけん怠感」と、「頭痛」、「発熱」は、若い人のほうが発症する人が多く、20代が最多でした。

国の研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は「ファイザーのワクチンと同様、若い世代ほど症状が出やすい傾向がある。2回目の接種後は、1回目より症状が出る可能性があり、注視していきたい」としています。

”日常生活に影響がでるほどの副反応は少数”(海外のデータ)

ワクチンの添付文書によりますと海外の臨床試験のデータでは、18歳から64歳の人で、「疲労」が1回目の接種後は37.2%、2回目の接種後は65.3%、「頭痛」が1回目の接種後は32.7%、2回目の接種後は58.6%、「筋肉痛」が1回目の接種後は22.7%、2回目の接種後は58.0%、「38度以上の発熱」が1回目の接種後は0.8%、2回目の接種後は15.5%などとなっています。

通常は接種後数日で消えるということです。また、ほとんどが軽症から中等度で、日常生活に影響が出るほどの副反応は少数だったということです。

ただ、新型コロナウイルスワクチンの自治体の大規模接種と職域接種をめぐりモデルナのワクチンの配送が追いついていないうえ、今後、供給できる量を上回るおそれがあるとして、政府は、大規模接種と職域接種について新規の申請の受け付けを一時休止しています。

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