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コロナのワクチン守ります 埼玉県北本市の温度管理方法とは

  • 2021年6月13日

新型コロナウイルスのワクチン接種のスピードを加速化させることが求められる中、ワクチンを保管する冷凍庫や冷蔵庫の温度管理のミスで、ワクチンを廃棄するケースが毎日のように報告されています。そこで、埼玉県北本市が冷凍庫の温度を自動で監視するシステムを導入したところ、ネット上では「そうきたかー!」などと話題になっています。

温度管理でミス 各地で廃棄の報告

新型コロナウイルスのワクチン接種が各地で進む一方、ワクチンが廃棄されるケースが相次いでいます。
ワクチンは定められた温度で冷凍庫や冷蔵庫で保管する必要があるものの、コンセントが抜けるなどして不適切な温度で保管されるケースが起きているからです。

温度管理ミスでワクチンを廃棄したケース

埼玉県川越市 6月8日 医療機関でワクチンが保管されていた冷蔵庫を開けたところ、温度が20度ほどに。ワクチン60回分廃棄。電源プラグ抜けていた。
新潟県燕市 6月6日 集団接種に使用するワクチンを冷凍庫から冷蔵庫に移そうとした際に、冷凍庫の電源が切れていることに気づく。8.1度まで上昇。1600回分を廃棄。
千葉県市原市 6月2日 集団接種会場でワクチン保管していた冷蔵庫の電源切れていたことが判明。100回分廃棄。ワクチン運ぶ保冷ボックスを置いた際にコンセントに当たって抜けた可能性。

温度計をカメラで撮影 読み取る

そこで、埼玉県北本市は6月、冷凍庫の温度を自動で監視するシステムを新たに導入しました。
その方法とは、ワクチンを保管している4台の冷凍庫の温度表示をカメラで1分ごとに撮影し専用のソフトで読み取る仕組みです。これにより職員が定期的に見回る手間が省け、離れた場所でパソコンで温度を確認できるということです。

異常が確認された場合は、複数の担当者に一斉にメールで知らされるということです。

“温まってはいけない心温まる話” SNSで話題

このニュースが流れたところ、SNSでは「そうきたかー!」などといった声が寄せられています。

冷凍庫側を改造する必要もないし、監視機能の着いた冷凍庫に変える必要もないし。どこでも誰でもすぐ使えるよく考えられたシステム

 

パソコン使えない人でも見ればわかる良システム。複雑なもの作ると現場混乱しますものね

 

意外に固定用の部材の方がWebカメラよりも高いw

 

枯れた技術を使いシステムを大きくせず目的達成という点ではいいんじゃないかな

 

温まってはいけない心温まる話

 

 

北本市健康づくり課 野沢護主事
「これまで北本市では、ワクチンの適切な温度管理を行うために担当者が目視で温度管理を行ってきました。しかし夜間や担当者が不在の際に、適切な温度でなくなった際の早期発見が困難でした。今回の自動監視システムを導入したことによって、今までワクチン管理を行っていた労力を、他の業務にまわせるのでワクチンの接種の迅速化につながるものと考えております」 

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