新潟市内のトマトの生産者が、フルーツトマトに強い甘みを出すために、水やりを抑えた結果、一部が黒く変色してしまったことから、「闇落ちとまと」と名付けて販売したところ、SNS上で話題となり、人気を集めています。
これが「闇落ちとまと」です。一部が黒く変色しています。
通常のトマトより甘みが強いフルーツトマトは、水やりを抑えて栽培することで黒く変色しやすく、変色したものは見た目がよくないとしてそのままでは流通せず、ジュースなどの加工品に使われています。
しかし、味に問題はなく、おいしく食べることができるため、新潟市北区でトマトを生産する曽我新一さん(43)が変色したトマトを「闇落ちとまと」と名付けて販売したところ、人気となり、ツイッターでのリツイートの数が8万を超える話題となっています。
記者も試食させてもらいました。
通常のトマトよりも深い甘みが口いっぱいに広がってすごくおいしいです。
7日も農園の直売所には、午前9時の開店直後から次々と客が訪れ、「闇落ちとまと」を買い求めていました。
黒い部分は切って食べてください。
インスタグラムを見てきました。休日に来たら売り切れだったのでどうしても食べたいと思い、買いに来ました。
東京の1歳半の孫に送ったら、普通のは食べなくてこれはパクパク食べるというので買いに来ました。友だちの中でも話題になっています。
しかし、なぜ“闇落ち”という名前にしたのでしょうか。
曽我新一さん
「おいしいんですけど、見た目が悪くて皆様から嫌われてしまっているということころが、映画『スター・ウォーズ』に出てくる『ダース・ベイダー』に似ているんじゃないかと思って、ジョークでつけました。なにげなくツイートしたら怖いくらいの反響で、驚いています。『言い得て妙だ』『売れないものに価値をつけるなんてすごいアイデアだ』などの反応をいただきました」
販売は直売所に限っていますが、5月の売り上げは去年の2倍以上だということです。
「闇落ちとまと」は午前中を中心に6月末まで販売される予定です。