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“感染力強い” インドの変異ウイルス 都内でクラスター 対策は

  • 2021年5月25日

東京都内ではインドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスに同じ場所に住んでいた5人が感染していたことが、24日確認されました。都は、この変異ウイルスによる都内で確認された初のクラスターだとしています。より感染力が強いとされるこの変異ウイルスについて、警戒すべき点や対策の状況についてまとめました。

「懸念される変異株」 インドで見つかった変異ウイルス

インドで確認された変異ウイルスは、WHOが2021年5月10日に「懸念される変異株=VOC」に位置づけ、監視を強化しています。インドでは、2021年4月ごろに新型コロナの感染が爆発的に拡大していますが、多くの人が集まった宗教や文化の行事があったことと並んで、インドで見つかった変異ウイルスの影響が拡大の原因の1つと考えられています。

都内で初のクラスター 24日までに18人の感染を確認

東京都内では、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスと、インドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスの検査で、およそ83%の283人の感染が新たに確認され、このうち5人が「L452R」の変異があるウイルスに感染していることが24日確認されました。

5人とも、南アジアから帰国したあとに新型コロナの感染がわかった人と同じ場所に住む濃厚接触者で、保健所は住んでいる場所で感染が広がったとみています。このため、都は、この変異ウイルスによる都内で確認された初のクラスターだとしています。
これで24日までに、都内で「L452R」の変異があるウイルスに感染していることが確認されたのは、あわせて18人になりました。

20日開かれた都のモニタリング会議で専門家は、この変異ウイルスの感染状況を監視する体制を強化する必要があるとしています。

専門家 “イギリスで見つかったウイルスより感染力が強い可能性”

国立国際医療研究センター 忽那賢志医師
「インドで見つかった変異ウイルスについては、イギリスの専門機関が、最大50%イギリスで見つかった変異ウイルスよりも感染性が強いという試算を出しています。これが広がってしまうと、今よりも、さらに感染のコントロールがつかなくなる可能性があります。日本のようにまだワクチン接種が進んでないような地域に、インドで見つかった変異ウイルスが入って拡大してしまうと、本当に手が付けられなくなる。インドのような大変な状況になってしまう可能性がありますので、インドで見つかった変異ウイルスは、徹底的に対策をして国内で広がらないように、接触者調査とかも厳密に行う必要があると思いますし、検疫の体制も強化する必要があるだろうと思います」

政府は水際対策を強化

厚生労働省によりますと、ことし3月28日から5月7日までに日本に入国した人について国立感染症研究所で検体の遺伝子を解析した結果、合わせて160人がインドで見つかった変異ウイルスに感染していたということです。また、日本に到着した時点では、大半の人が無症状で、入国前に滞在していた国は、インドとネパールが大半を占めていたということです。

政府は水際対策の一環として、インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、モルディブの6か国からの入国者について、5月28日の午前0時から、国が確保する宿泊施設にとどめる措置を6日間から10日間に延長することを決めました。

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